何者でもない人間が何かを始める時はマイナススタート or ゼロスタート【思考ノート】

日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。

さて、今日は「何者でもない人間が何かを始める時はマイナススタート」についてです。

昨日は専属整体師さんに2時間しっかり施術していただき、これで完全に身体は復活するはずです。今日は若干の揉み返しがあり、だるいですが、この翌日からパワー全開になることを知っているので、今日をしっかり過ごして、明日の全開を楽しみに行こうと思います。

今回は、オンデーズというメガネの会社を再生させた田中修治さんの「破天荒フェニックス」を読み始めたら冒頭から面白いフレーズに出会ったので、そのことについて考えてみたいと思います。

この内容はポッドキャストで音声配信しています。

田中さんのスタートの話

このオンデーズという会社は田中さんが買収をした会社です。その買収した時の状況を言うと20億円の売上に対して14億円の借金。そして、営業赤字が2千万円。という会社です。元々はこの会社を買い取ってくれる人がいないかとプレゼンしながら探していたそうです。そのためにこの会社の魅力をたくさん見つけて、それをプレゼンしてきた様子。

ただ、受け入れてくれる経営者や投資家の方はおらず、自分でやろうかなと言う思いに至り、投資コンサルティング会社から財務面でサポートに入ってくれていた奥野さんに自分が買収しようかなという話をしたという所からこの物語がスタートしています。

たった20億円の売上で14億円の負債で2千万円の赤字。しかも、誰も引き受けようとしない。数字面以外の問題もあると投資コンサルティングの奥野さんは言う。

それに対して、田中さんが
「30歳を迎えるにあたって、経営者としてこの辺でひと勝負かけたいという気持ちも強くあるんだよね。でも俺みたいに会社も小さくて資金も信用もない若い経営者が、大きなチャンスを掴むためには、みんなが嫌がるような案件、ちょうどこのオンデーズみたいな、燃え盛る火の中に自ら進んで手を突っ込んでいくようなことでもしないと、なかなかそんなチャンスは掴めないでしょう?」

と言ったフレーズがありました。奥野さんからこんな火の車の会社を買うならゼロから始めたほうがよっぽど良いという話がありました。まあ、当たり前の感覚でよね。

それに対しての田中さんの言葉であった。ほんとに火の車で先行きも全く見込みや魅力がないならば、話にはならないけど、火の車状態を乗り切った時の魅力を田中さんはしっかりと持っていた。
まず、そもそも店頭を見て回った時の店自体はとてもきれいにしていて、スタッフさんもイキイキと対応して活力があった腐っているのは内部のみ。

あとは、

  • メガネ自体は利益率が高い。
  • どうせやるなら世界一になりたい。その際に圧倒的に強い会社がない。戦う余地あり。
  • 20億の売上は事実としてある。返せないことはない。

などなどです。これは面白い話だなぁと感じました。現時点ではこの序章までしか読んでいません。この先が楽しみです。

ゼロスタートとマイナススタートどちらがいいか

先程のマイナススタートかゼロスタートという話ですが、これはとても興味深い話だったんですよね。普通に考えたら、マイナススタートより、ゼロスタートの方が良いと思いますよね。さらな状態始めることが出来るんで。

でも、今回の田中さんの話の中で、資金も信頼もないなら、むしろ誰も手を出さないところからのスタートしないと大きなものは掴めないという視点は、とてもぐぐっと来ました。

確かにゼロスタートの方がマイナススタートより、リアルなリスクが少ないです。ただ、よくも悪くもゼロなんですよね。動いていないものを動かしていく、ゼロをイチにしていくって一番たいへんなとこですよね。

マイナススタートは、ゼロよりさらに悪いマイナススタートですが、すでに動きがある。そういう意味では、マイナスに動いている動きを方向転換してプラスの動力に変えていく。動いているものの方向性を変えていく。というものなのでゼロスタートとマイナススタートは全く異なるものだなと感じたんですね。

あと、ゼロスタートは全てがゼロなので、関心を持ってもらうことから全て開始しなければならないのに対して、このマイナススタートはすでにスタッフが多くいる。20億円を買ってくれるお客さんはいる。存在自体知られているという点ではプラスのスタートと言えるのかなと思いました。

さらに言うと、マイナススタートというのは、周りから興味をもたれやすい。なんでこんな赤字の会社を買収してんの?どんなやつがそんなこと始めたの?とか、そんな赤字をひっくり返して、やろうなんてたやすく考えたって無理なんだよと見る人とか、当然プラスの目線で応援してくれる人なども出てくるんだと思うんですね。このチャレンジがストーリーとして周りの人から関心を持たれる事につながるんだろうなと、これはプラスと捉えられるのでは無いかなと思ったんです。

僕の周りで飲食店で働きながら、飲食店のコンサルをしていた方が、突然店舗2店舗を借りて経営を開始し始めました。えっっ?と思ったと同時にとても興味を持ちました。ぜひ、話を聴いてみたいと思いました。その方は、この破天荒フェニックスを何度も読んでいる人です。

こんな感じで、はじめ方っていうのもとても重要だなと考えることができました。

酒蔵スタートに活かす

この話を自分の酒蔵スタートに活かしていきたいと思った。普通にしていても酒蔵オーナーにはなれない。必ず、酒蔵をどなたから引き継ぐという形になる。せっかくなら、面白い苦難が用意されていて、その先に乗り越えた時の魅力がセットになっている案件と出会いたいと思いました。

それがなんだかわかりませんが、この意識は頭の片隅にしっかりと置いておきたいと思う。

最近、周りの前線で活躍されている方から自分の考えに無理だよとか、無茶しちゃいけないよ
、とか言われるたびに「おっっチャンスあり」と思えている自分がいます。しっかりと煮詰めてチャンス到来に備えようと思う。まだまだスタートも切れていない状態。その時まではどんどん手を付けていこう。

まとめ

今日はまだ10ページ程度しか読んでいない破天荒フェニックス田中修治さんの言葉から事業のスタートの仕方について考えてみました。
色々な物事の捉え方があるなとマイナススタートって感じですけど、最近このあたりのみんながやりたがらないことにとても興味を持ってしまっている自分がいます。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。