具体と抽象を行き来する能力【思考ノート】

日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。

今日は「具体と抽象を行き来する能力」についてです。

さて、今朝も引き続き、石川善樹さん著「フルライフ」から「具体と抽象を行き来する能力」について考えてみたいと思います。

この内容はポッドキャストで音声配信しています。

コンセプトとは何か?

まず、はじめにコンセプトについて話しておきたいと思います。著書の中では、

”コンセプトとは日本にはない概念であったそうです。日本人は『概念』という概念を使って抽象的にモノゴトを考えてこなかった。

考えてみれば、日本って、実践を通して学べ、具体を通して何かをつかめという文化。

だから、日本は具体的なノウハウ本ばかり。だとしたらなおさら、コンセプトにまつわる思考法を手に入れられたらラッキーだと思います。”

確かに学校に通っている時にモノゴトを抽象化して見てみようなんていう授業はなかったですよね。

コンセプトとはA→Bに行く際の障害を一気に乗り越えるもの

と定義されています。

コンセプトをどうやって造っていくか?それはニュータイプの時代の山口周さんの考えが記されています。
リベラルアーツ(他業界のビジネスとか非ビジネス)からコンセプトを見つけて自分のコンセプトに応用していく。

他の業界の情報を具体的な部分をみていても、自分たちとは違うなという話で終わってしまうが抽象度を高めて、コンセプトを見ていくと、業界は違えど、参考にすることが出来るようになリます。

具体例として、ライプニッツの二進法からパソコンを発明したかについて書かれています。
ライプニッツは「易経」が示す大極から始まる陰陽は要するに二元論だよねと「抽象化」をして、この二元論は易経の文化や文脈から引き剥がして、「構造化」し、汎用性の高い二進法を構築。そのライプニッツの二進法を「具体化」したことでコンピューターか発明されました。

このように抽象と具体を往復しながら思考すれば、極論どんな離れた業界の話であれ、他人事を自分ごとに出来るということです。

コンセプトを作るには、抽象と具体を行き来する能力が必要ということになります。

「具体の世界」と「抽象の世界」を行き来する能力

この抽象化は訓練が必要ですね。この具体と抽象の世界を行き来する能力を高めないとどうやら自分の思考の世界観は高められなそうです。

他の業界の方の話を聞いて、「あーあなたの業界ではそうなんですね~」で終わってしまったら何も得られない。そこであなたの業界ではそうなんですね。それは抽象化するとどう捉えられるんだろう。と視野を広げて、考えて、抽象化したものを自分の業界に当てはめるとどうなるか?どの点に応用できるか?などと思考していくクセを持っていきたいですよね。

さらにこの具体と抽象を行き来するための智慧が記されています。

大局観を捉えると具体と抽象を行き来できる

人間の思考・脳内回路は「直感力」と「大局観」と「論理」の繰り返し。
「直感」は出す。「大局観」は絞る。「論理」は決める。

グラフで4事象の図を使うと上下で上がひとり、下がみんな。左右で左がDoやること、右がBeあること。という図になります。

ここで右上の「ひとりでBe」の事象は直感。
左下の事象は「みんなでDo』の事象は論理。

左上の「ひとりでDo」の事象は知的生産。
右下の「みんなでBe」の事象は遊び。

直感はひとりでいて歩いていたり、ご飯食べていたり、ゴロンとしていたり、お風呂入っていたりなどの時に働きやすいもの。

論理はみんなで議論すれば、論理モードに入れる。

では、大局観はですが、大局観は大局をつかんで、絞る作業。個々の作業がとても重要。
大局をつかむためにはどうすべきか?それは「めちゃめちゃ引きながら、めちゃめちゃ寄る」ということです。大局というの引くだけではだめで、めちゃめちゃひいて、めちゃめちゃ寄るを高速で繰り返すことなんです。

とても難しそうですよね。そこで出てくるのが、先ほどの4事象の左上の「ひとりでDo」と右下の「みんなでBe」のこの2つの事象。

ひとりでDoは、ひとりで考えを深める状態。何かのプレゼン資料を造ったりなどこと。

みんなでBeはお酒飲みながら、しゃべる。タバコ部屋でしゃべる。そこにいるだけでイイイという状態のこと。

ひとりで考えを深めて、ただみんなといるだけで良い場に行って、思いのままにアウトプットすることでこの「めちゃめちゃひきながら、めちゃめちゃ寄る」が可能となる。
こうすることで大局観を得ることができて、コンセプトが明確になって、自分というブランドが形成されていくんですね。

ざかのこれからのプラン

今、僕は毎朝、テーマを決めて考える習慣をつけて、このブログとラジオ配信でアウトプットをしている。さらに自分の考えを掘り下げる時間は必要。ただ、ここはそれなりに出来てきている。

今足りないのは、みんなでBeだなと感じた。今はコロナという事もあり、心知れた友人とのみ会うという機会がほとんどで様々な人との交流が出来ていない。これを実現するためには積極的にイベントなどに参加していかねばならない。

もう一つは自分に会いに来てもらう機会を作るのも良いなと思った。

これから毎週、僕の日本酒熟成酒の研究のためにざかBarを協会の事務所でやっていくことにした。そこに僕と話をしたい人が来てくれれば、みんなでBeが成り立つなと思った。そしたら、そこで僕はひたすらアウトプットする。他の知らない業界の話を聞いて、俯瞰して自分に起こしこむ。などが出来るようになる。
これは進めてみることにしよう。意味がとてもありそうだ。

まとめ

ということで今日はフルライフから具体とを行き来する能力について考えてみました。
ひとりでしっかり考える時間とみんなでお酒やおちゃなどを飲みながら、くっちゃべる環境を作ってみてはいかがでしょうか?