クリエイターは自分で売れ【思考の整理】
カンパイSAKELOVERSの運営・お燗酒文化普及人・九星気学鑑定士の石坂晏敬(やすのり)です。
今日のテーマ「クリエイターは自分で売れ」について、まとめていきたいと思います。これはキングコング西野亮廣さんのVoicyを聴いていて、印象に残ったので、自分なりに考えてみたいと思います。
自分で作り上げた作品は自分で責任を持ってお客さんに届ける
このVoicyの内容は「自分で生み出した作品は最後まで責任を持て」というもの。
多くのクリエイターは作り出すまでが仕事だと思っていて、作ったあとは、売る人が売ればいい。とか、わかる人に届けばいい。など、届ける努力をしない。
作品=子供だから、これらの行為は子育て放棄と同じだ、と言っていた。
「作ったものがお客さんに届いて、初めて作品となる。」この認識を持てるかがまず、最初のステップなのだろう。
具体策。制作決定から売り始める。
具体策についても西野さんは言及している。作り始めることが決まった段階ですぐに販売を開始すること。
西野さんの絵本の場合は、絵本販売を決めた段階で、予約販売を開始して、制作過程を全て伝えていき、完成までの時間も全て販売の機会として捉えて、届ける時間とする。
今までは、絵本が完成してから、もしくは絵本が完成する間際で告知が始まるのが常套手段。完成してから、知れ渡るまでには時間がかかる。最初の印刷をする時に、どれだけ造らなければならないかも予測しなければならない。在庫リスクなども生じる。
これらを聴いた時に、これをやらない理由が見つからなかった。むしろ、なぜどこの出版社もやっていないんだろう?と疑問にすら思った。
では、これを自分なりに考えてみたいと思う。
日本酒酒蔵でこの方法を考えてみた
日本酒の酒蔵の立場で考えてみたいと思う。酒蔵は日本酒を造るクリエイター。
いつもの販売方法は、9月辺りからお酒を生産し始めて、12月に新酒が完成し始める。その段階から販売を開始して、既存の流通に流していく。これが通常の販売方法である。
これを作り始めてから売るに変えられないか?
ただ単純に販売開始を前倒ししてみる
酒造りが開始する前に、今シーズンの酒造りのコンセプトを杜氏に語ってもらい、どんな味わいのお酒づくりをするのか?イメージを持ってもらった上で、酒造り開始の段階から販売を開始する。 酒造りの工程を全て伝えていく。 伝えていきながら、販売を行っていく。
これに酒造りの体験なども付けて販売するのもよい。体験したら、自分で飲みたいし、僕の私の作ったお酒!!と言えるようになるので、これはやらない手はないな。
チャレンジ要素が必要
ただ、単に前倒し販売だと、販売されてから買えばいいか。という話で終わってしまう。だから、予約買いしてもいいという思いに至ってもらわなければならない。
ここで必要な要素は”チャレンジ”だろう。そのチャレンジは乗っかってみたいと思わせる。
新しい日本酒のチャレンジを立ち上げて、その作り方をする理由とこんな物ができるというゴールとコンセプトなどを明確にする。大変だけど、乗り越えれば、完成させられるというチャレンジという演出をしていく。
そして、応援してもらえる。完成を楽しみに待ってもらえる演出をして、予約買いをしてもらい、完成を一緒に楽しんでもらうみたいな流れ。
まだまだ、考えればたくさん出てきそうな気がしてきた。こういう仕組みづくり、仕掛けを考えてみたい人は居ないかな?
企画づくりに携わる権利を販売
カルビーのじゃがりこの企画を考える勉強会と商品を作り上げていく開発会議を行うじゃがり校という学校がある。これは興味ある人を募り、参加してもらい、企画の組み立て方、商品開発の方法を学んでもらいながら、商品開発を実際に行い、販売まで結びつけることをおこなっている。
この仕組みはとてもいいな。
参加者は企画に携わる事ができ、経験となり、商品開発の学びも得られる。
そして、カルビーは自社だけでば思いつかない、アイデアからの商品が生み出される。さらにそのじゃがり校自体の存在も知れ渡っていく。
これはWIN-WINの関係性と言える。
これを日本酒酒蔵で考えてみるのも楽しそうだ。
日本酒業界は、酒造りの品質でのこだわりを追求して競い合っている。ただ、伝える届ける部分で研ぎ澄ませて戦っている酒蔵は見渡した限り、少ないように思われる。
この届ける部分に注力するのは、チャンスがあると捉えることが出来た。今後もこの点をしっかりと掘り下げて考えていくので、考えが出てきたら、まとめて改めて報告させてもらいます。
まとめ
今日はクリエイターは自分で売れ。をまとめてみました。自分で作ったものは責任を持って自分で届けよう。
届ける部分に関しては、まだまだ考える余地もあるし、考えている人が少ないのでメリットが多さそう。
狙い目ですね。