サハラ砂漠マラソンMDS記録②〜スタート前日〜


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砂漠の台地の上で朝を迎える。共同生活の始まり

夜中についた砂漠のテントにての共同生活がスタートした。
ひとまず、スーツケースから寝袋とエアーマットを取り出して、そのまま就寝。

あっさり寝られて快適な朝を迎えることが出来た。

初日の晩は風が強く、みんな寒い寒いと起きてダウンジャケットなどを着て対応していたそう。僕は全く気づかずにジーパンとチュニックで朝を迎えた(笑)

これは寝袋自体の保温性が高かったことと、風が寝袋の隙間から入ってこないようにうまく密閉して寝ることが出来た結果、寒くなるずに済んだようだ。

朝起きたら壮大な砂漠の荒野の中にいることがわかった。

▲なんかすげぇ〜とこ来たなぁと思いながら朝を迎えた。

▲テント(笑)これで一週間過ごす(笑えない)

▲スポキチ仲間とサハラ砂漠初の朝記念写真

日本酒づくりスタート。仕込み開始

持ってきた荷物からレースで使用するものだけを取り出してレース中の格好に着替えて、使用するモノ以外の荷物を全て預ける事となる。

今回、サハラ砂漠マラソンにはただ参加するだけではつまらないとエントリー後に思ってしまい、酒蔵で蔵人している時に砂漠で日本酒作ったら世界初じゃねと思いはじめ準備してきた。

荷物を預けなければならないので預ける前に日本酒の仕込みを行う必要がある。

ということで荷物チェックの前に酒の仕込み開始。

お米(まさかのアルファ米)と米麹と酵母と水が材料となる。

▲まずはアルファ米を水で戻します100g。戻した米を酒造りの容器に入れます

▲次に米麹100g

▲米麹を容器に入れます

▲次に酵母少々

▲最後に水220ml

▲仕込み完成

▲いざ

サハラ砂漠での日本酒づくり詳しくはこちら↓

サハラ砂漠マラソンMDS体験記〜日本酒(アルコール1%未満)作り編〜

本番荷物の決定とレギュレーションのチェック

まずはレース中の格好に着替えることからスタート。

サハラ砂漠の先輩ランナーの方々からは

「全然汗かかないから(汗が身体に残らないから)不快にならない。だから着替え必要ないよ」

と聞いていたので素直に従って、着替え無しとした。

着用したのは頭から

帽子(キャップ+後頭部の日よけ):頭と後頭部の日よけ
バフ:首の日よけ、砂嵐時の砂よけ
サングラス:OAKLEY JawBreaker 調光レンズ
上半身シャツ:TheNorthFaceの白の半袖Tシャツ
アームカバー:
パンツ:
下着:モンベル
アンダーソックス:ファイントラック
カバーソックス:防水ソックス
ゲイター:
時計:ガーミン

レース中の荷物をまとめる

レースに持っていく荷物をまとめる。
持っていくものは

ザック
7日分の食料
固形燃料と鍋
寝袋(ダウン厚#5)
エアーマット
ヘッドライト300ルーメン
日焼け止め+リップクリーム+保湿剤
サバイバルシート+ナイフなど
怪我対応キット(消毒液、テープ、ハサミなど)
コースマップ

贅沢品1:日本酒仕込み

贅沢品2:Kindleホワイトペーパー(キングダム全巻)

贅沢品3:GoPro7 Black (バッテリー4個、10000mAhバッテリー)

をザックに詰め込み、いざ荷物チェック。

▲ここにスーツケースを預けて荷物チェック

▲選手たちが並んでます

▲重量チェック(僕は贅沢品を除いて9.5kgであった(汗))

▲心電図のチェックおよび塩タブレットの使用方法の説明を受ける

▲塩タブレットは水1リットルに対してタブレット2粒という説明であった。

ちなみに塩タブレットはなめた瞬間はなんとも感じないがしばらくなめていると猛烈に塩っぱくなる。

食料チェックが一番気になっていたが持ってきた食料を書類に記してそれを提出したらそれでおしまい。ここに記載されているものは全て持ってますね?と聞かれイエスで終了。

ランチとディナー支給でその後はいよいよ食料自己責任。

この日までは食事が出ます。夜はビールやワインも飲めた。

▲ビュッフェ形式で

▲ゆっくりとみんなで団欒しながらご飯を食べて過ごす。

明日からは自分の食料での生活だ。

▲夕方は主催者パトリックからの大会説明。すでに直射日光が照らす中での説明会だ。

サハラ砂漠の気候の第一印象は全然暑くない

色々と準備をしながら1日をのんびりと過ごしたわけだが、気候は実際にどう感じたかを記しておきたい。

日が照っている時は電気ストーブの前に立っているような感じの暑さと先輩方に聞いていた。

しかし実際は

  • 全然暑くない。確かに直射日光を浴び続けたら多少は暑いが全然耐えられない暑さではない。
  • 湿度は聞いていたとおり、人生上、今までに経験したことがない低湿度。
  • 日本の梅雨時期や夏に比べたら全然楽勝じゃん。

と感じていてほんとにこんなだったら楽勝と思っていた。

▲みんなでスタート地点で撮影

まったり過ごして夜はたくさん寝る

陽が19時位に沈み、一気に暗くなっていく。
当然明かりは自分のヘッドライトしかないのでやれることも限られる。

僕のいるテント30のみんなは早々に眠りについた。自分も眠りに附くことに。

10時間位眠り朝を迎えることになる。日本ではあり得ない睡眠環境だ。