軸をどこに置くか決める

日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。
今日は「軸をどこに置くか」についてです。

今、酒屋用の物件を探しています。ただ、なかなかこれという物件に巡り合っていません。僕はこの点はめぐり合わせだと思っているので、いい物件に出会えるタイミングを待つのみというスタンスです。縁だと思っています。

とはいえ、選ぶ基準というか、これだったら行くという条件は整理しなければならないなと思い、考えてみました。

事業の内容を項目別に分けてみる

まずは、今酒屋で行おうとしている事業内容を区分けしてみます。

  • 酒の販売(酒造メーカーから仕入れて、瓶詰めのまま販売)
  • 角打ち飲食販売(店頭でお酒や料理をグラスや皿で提供)
  • 米、調味料販売(お米を精米して販売や味噌やみりんなどのこだわりの調味料をハイバイ
  • 私設図書館(本を取り揃え、入会費をいただき、無料貸出。集客と同じ思想者探し)
  • イベント(日本酒の講座、読書会、トークイベント、ワークショップ、勉強会など→店舗を知ってもらうために)
  • 空間レンタル(酒屋バーという雰囲気を造り、撮影や取材用に貸し出す。)
  • コミュニティ運営(プロセスエコノミー。どのように酒屋を育てていくかを一緒に考えていく。オリジナルのお酒造りに参画できる)

という形で区分けしてみました。

どこに注力するか優先順位を決める

これらの事業のうち、どこに重きを置いていくかで、スタイルが変わってくる。

【地域密着型】

これは今の酒屋さん。その地域に住んでいる方がお客さん。
気軽に寄ってもらえる角打ちとしての雰囲気を造り、
日本酒の他に、お米や味噌や調味料など、必ず購入するものを用意する。無農薬や低農薬など、こだわりを持って造られたものを仕入れて販売する。
角打ちに寄っていただき、そのついでにそれに米や味噌などと日本酒も買っていただく。

これをベースとして、私設図書館とイベント事業で集客を試みる。

【イベント集客型】

これはイベントを毎日開催している文化スペース、文化会館を作っていく。
ここに行くとなにがしかイベントを行っているという「場」を築いていく。

函館蔦屋書店をイメージ。ここは毎日、イベントが2,3個組まれています。そのイベントに参加する目的で蔦屋まで足を運び、蔦屋の居心地良さを知ってもらう。

イベントでカンパイSAKELOVERS酒屋にくるきっかけを造り、カンパイSAKELOVERSに来ていただき、お酒を飲んでもらったり、お酒を購入してもらったりする。

イベント会場に行ったら、酒屋だったみたいなイメージ。

さらに図書館も併設されていて、借りて帰っていただき、また返却しに来ていただく。

そんなイメージで人が集まる場を造り、お酒を買ってもらうきっかけを生み出す。

【空間レンタル+イベント集客】

これは、一つの閉じた空間(角打ちなのか、バーの雰囲気の部屋なのか)を造り、その空間をイベントや、撮影、取材の空間としてレンタルする。その際に飲み物の提供などをする。

イベントの際は、お酒を飲みながら行えるイベントならば、角打ちと連動して、注文していただくようなイメージです。

この場合は、人手をかけずに、そこそこまとまった売上を確保できるというメリットなのだが、需要がコロナ禍によって激減している。

また、角打ちや酒屋との動線のイメージが難しい。

よって、空間レンタルが軸になるという発想を持つ場合は、その空間レンタルだけで最低限の利益確保が出来るなどの金銭面なメリットが明確な場合に限られる。

この利益部分が確保できて、良い立地が確保できるなら、空間レンタルを軸にしても良い。

このような事業軸を考えてみた。

この優先順位に則って決めていく。

これらのスタイルごとに、求める物件が変わってくる。
それぞれの軸でどのような物件が必要なのか?を考えていく。

【地域密着型】

オフィス街ではなく、住宅地がメインの駅。新橋とか新宿とかではなく、学芸大学や吉祥寺など。
そして、競合がいないもしくは少ない。酒屋がない商店街や米屋がない商店街などは良い。明らかに古ぼけた、扱っている商品にこだわりがない酒屋などは対象外である。

物件の条件としては、物販(お酒、米)のスペースをしっかりと確保すること。それとは別に角打ちスペースを設けること。角打ちスペースがイベント開催できるスペースになるならなお良い。

【イベント集客型】

立地は、利便性が高く、汚い、下品な地域は避ける。山手線圏内か沿いの駅近くが望ましい。

20−30人入れるスペースが生み出せて、角打ちを併設できることがまず重要。そのスペースとは切り分けて、日本酒が冷蔵庫と棚に置かれていて購入できるようになっている。そして、図書館用の本棚もイベントスペースの脇もしくは別にする必要がある。

この場合は、家賃が上がるので、イベントでの収益性をしっかりと見ていく必要あり。

【空間レンタル+イベント集客】

立地はかなり重要で、利便性以上に、その空間の雰囲気が重要。どこにあるかという点も雰囲気に入ってくる可能性があるので考慮する必要がある。あまりガチャガチャしたとこではない場所が良い。

完全に区切れるスペースが必要となる。まるまる一棟を借りることで、空間レンタル用と酒屋、角打ちを切り替えていく方法もある。

こう考えていくことで、物件情報を見た時に、どれに当てはまるかという見方は出来るのではないかと考えてみた。

ただ、物件によってスタイルを決めるというのは、おかしな話なので、実際にどのスタイルが楽しくてやりたいことなのかと考えると、今の僕の考えは【イベント集客型】で酒屋としての特徴を出していくのが良いと考えています。

まとめ

うまく、人が集まる環境が造れたら、自分が造りたいお酒について話を出来る人を探すことが出来るのではないか。そして、実際に酒蔵の継承などのプロジェクトに移っていけるのが重要だと考えています。