その道のプロをしっかり目に焼き付ける【思考ノート】
日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。
さて、今日は「その道のプロをしっかり目に焼き付ける」についてです。
この週末は関西の日本酒の名店を訪ねてきました。感動と尊敬と共に今後のアイデアをいただくことが出来たとても貴重なけいけんとなりました 。そんなことから感じた「その道のプロをしっかりと目に焼き付ける」です。これについて考えてみたいと思います。
この内容はポッドキャストで音声配信しています。
熱燗の名手と熟成酒のスペシャリストを訪ねる。
この週末は、関西へ行き、熱燗の流れを作り始めたと言われる大阪の蔵朱(くらっしゅ)さんと熟成酒の魅力を伝え続けている京都の酒BARよらむさんを訪ねてきました。
蔵朱
蔵朱さんは和のテイストで日本酒居酒屋という趣がある落ち着けるお店です。山陰の力強いお酒をメインに取り扱っていて、どれも美味しいお燗で出してくれます。
今回は食べたい料理を決めてお願いして、それに合うお酒をタイミングタイミングでお燗で出していただきました。
お通しからとても美味しく、ボテトサラダ、せせりと蒟蒻のクミン揚げ、あなごの栗蒸し、舞茸のかき揚げ、あなごの肝と山椒のパテとどれも食べたことのない、めちゃくちゃ美味しい料理でした。
あなご肝と山椒のパテに至っては本気で家に常備したいと思って、通販しませんかと店主さんに思わず言ってしまいました。
それぞれの料理に合うお酒を店主さんにおまかせしてお出ししていただいたのですが、どれも快適な温度で、ほっこりさせていただきながら、口の中で料理とお酒を重ねると、新たな味わいを生み出してくれました。ほんとに幸せな時間でした。
また、店主さんのそれぞれのお酒の特徴と思いが簡潔に書かれているのですが、この言葉がどれもとても思いが乗っていて、飲んだときにその言葉と感覚が合致してとても楽しい気分となりました。味の表現をもっと勉強せねばと強〜く感じた瞬間でした。
酒BARよらむ
次に京都の酒BARよらむさん。イスラエル人のヨラムさんが2002年から行っているお店。僕がよく行く、都内の日本酒のお店さんでよく耳にする業界内でも有名な方です。
よらむさんは僕が目指している熟成酒の価値を広げるということを20年近く前から実践されている方です。
お店も閑静な町並みの中にあり、お店もとてもゆとりのある空間でカウンターで会話しながら楽しめるBARです。
日本酒熟成酒が大好きであることを始めに伝えて、おすすめの日本酒を出していただきました。よらむさんが取り揃えている日本酒は、熟成酒として販売しているもの、もしくは自分で数年間熟成させたものを取り扱っています。
熟成酒として販売しているものを取り扱っている飲食店さんは何軒か知っていますが、自分で長期熟成して、それを出しているというスタイルのお店は僕は知りません。
どのお酒も僕が味わったことがないお酒で、全てにおいてストーリーが存在してイチ銘柄イチ銘柄、たくさん話しを聴きながら、日本酒を楽しむことが出来ました。
よらむさんは、自分でお酒を500本位ストックして、熟成させて、飲み頃だと自分の舌で感じた時に、お店で出すようにしているそうです。
僕は今現在所有している一升瓶が50本程度です。全然数字が異なります。さらにいうとできたても新酒をストックして、自分で熟成させていっています。
プロと接すること
僕は熟成酒に魅力があると思い、熟成酒のスペシャリストになろうと決意しましたが、まだまだだなぁと感じたし、それと同時に可能性を感じることが出来ました。
熟成酒に至ってはイスラエル人であるよらむさんがやっているスタイルでお店を行っているところは僕が知っている限り皆無だなと思ったんですね。
だから、今回は僕にとっては完全に初体験。初体験は自分が知らないことを知る機会なので、目線が一つ増えて、自分の目線が一つ上がったと言えます。
酒蔵オーナーになることをスタートラインに掲げていましたが、世界一の熟成酒を目指す道のりはまだまだアプローチ方法があるなと感じることが出来ました。目標は高く、やれることから確実に実行する。このバランスがとても大事であるなと言うことに気付かされました。
それと同時に、自分が打ち込めることを続ける重要性も改めて感じることが出来ました。
熟成酒については新たなアプローチを考えてみることにしました。これからが楽しみです。
まとめ
今回、お二方のお店を訪ねて改めて気づいたことは、自分の可能性を高めていくには、自分より先に行っている人、店にできるだけ時間を作り、訪ね、体験することが重要であるということです。 先駆けて築き上げてきた方たちのプロフェッショナルな姿をインプットした上で、自分のやりたいことを考えていかないと、とても平凡なモノになってしまうことは容易に想像できます。
だから、これからもこのような体験にはじゃんじゃんお金を使っていこう。