テイカー・マッチャー・ギバーって?【思考ノート】
日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。
さて、今日は「テイカー・マッチャー・ギバー」についてです。
本棚にあったアダム・グラントさんの著の「GIVE & TAKE 与える人こそ成功する時代」を手に取り、自分がつけていたアンダーラインを眺めながら、改めて考え直さなければならないなと思ったので、この「テイカー・マッチャー・ギバー」を考えてみたいと思います。
この内容はポッドキャストで音声配信しています。
テイカー・マッチャー・ギバーって何?
この本は、人をテイカー・マッチャー・ギバーで分けているんですね。それぞれの特徴をいろんな人を題材に伝えていくスタイルです。
では、それぞれの特徴をまとめてみたいと思います。
テイカー
まずは、テイカーについて。テイカーは受け取る人。常に、与えるより多くを受け取ろうとする。自分の有利になるように持っていこうとして、相手の必要性よりも自分の利益を優先する。世の中は食うか食われるかの世界と思っている。だから成功するためには上へ上がらなければならない。能力を証明するために自分を売り込み、費やした能力は必ず認められるようにする。用心深く、自己防衛的なのが、テイカー
ギバー
ギバーは与える人。ギバーはギブアンドテイクの関係を相手の利益になるようにもっていき、受け取る以上に与えようとする。テイカーが自分の利益を考えるのに対して、ギバーは他人を中心に考えて、相手が何を求めているかに注意を払う人。いつ何時も損失より、相手の利益を考える。
マッチャー
マッチャーはテイカーとギバーの間。これは与えることと、受け取ることのバランスを取ろうとすること。バランスを取ろうとするということです。常に公平という観点で物事を判断する。人を助ける時は必ずその見返りを求める。相手の出方を見て行動する。ギブとテイクを五分五分に保つのがマッチャーです。
と、ざっとこの3種類の人間がいると挙げてみたのですが、いかがでしょうか?自分はどれに当てはまると思いましたか?
またはどれで生きたいと思いましたか?
3タイプを比較してみよう
最初読んだ時に、この3タイプを比較した時に、自分は完全にマッチャーだなと思いました。おそらく、一番多い部類。サラリーをもらいながら働く経験が長いとこの感覚になりやすいですよね。自分の労働対価として給料をもらう。という流れが染み付いているので。なりやすいですよね。
損得勘定を持ちながら、やること、行動することを決めてしまう。相手にしか利益がなかったらやらない。自分にもメリットがなければやらない。こんな感じではないでしょうか?
テイカーがこの損得勘定の度が過ぎていて、完全に自分の利益がなければ、動かないし、どうすれば自分の利益になるか、自分の地位を上げられるかを全力で考えている。ある意味、自分の見え方を上げるための努力家とも言えるのかも。自分の事だけを考えて、自分の見え方だけを考える。
テイカーの一つの例としてアナリストたちが挙げていたのが「思い上がり、優越感や特権意識をもち、常に人の関心と賞賛を求め、注目の的になりたがり、尊敬を強要し、自己顕示欲が強く、尊大」
これらに対して、ギバーは損得勘定がない、あるけど相手が優先の人である。この本の冒頭で、もっとも成功する人と、もっとも成功しない人がギバーである一方、テイカーとマッチャーはおそらく、ほどほどの成功にとどまるだろうと言っている。
これはギバーは「馬鹿なお人好し」なだけでなく、「最高の勝利者」にもなれるということである。僕はこの本を読むまではギバーの精神はわからなかった。バカとは言わないが、ただのお人好しで終わってしまうのではないか?と思っていました。
この本を読み薦めていくと、ギバーがいかに人から信頼を集めて、自分がやりたいことが進めやすくなるか、人から頼られるようになるかということが記されているんです。
テイカー・マッチャーは自分の利益ベースなので、可能性の広がりに限度がある。それに対して、ギバーの基本スタンスは「この人にどんなことをしてあげられるだろうか?」なので、考えが無限大になると捉えられると思ったんですね。
この話をしていて、尾原和啓さんのことを思い出しました。この尾原さんは毎日、親しい方20人にそれぞれの人に役立つ情報をメールするということを決めている。20人のことをイメージして、その人に役立つ情報を見つけて送るということを毎日行なっているという話です。
これって完全にギバーですよね。相手の利益を考えて、動いている行為。とてもわかり易い行動だなと思ったんですね。これも最終的にはこちらを向いて欲しい人に対して最初にギブしているとも見えるかもしれませんが、それでいいと思うんですね。最初に与えるということですよね。
まとめ
昨日、大きな決断をするまで工程を経て、一つ学んだことがあります。決断はとある事業をやるかやらないかという決断でやらないという決断をしたんですが、その際に自分のことを考えていたんですよね。これをやることで誰を喜ばせられるか?誰のためになるか?などへの思いがいかなかったなと感じたんですね。
僕に不足している点だなと感じることが出来ました。もう少ししっかりと読み込んで、ギバーの精神を身につける努力をしてみようと思います。この精神がない限り大きなことは出来ないんだなと理解することが出来ました。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。