整理整頓の意味【思考ノート】

日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。

さて、今日は「整理整頓の意味」についてです。

今日は整頓のお話です。本棚で手にしたのが、小山昇さんの儲かる整頓。この本はとにかく細かい整頓の方法が書かれていて、整頓が苦手な自分にとってはとてもわかり易い内容でした。整理整頓について掘り下げてみたいと思います。

この内容はポッドキャストで音声配信しています。

儲かる会社=モノの置き場所を定期的に変えていける会社

小山さんは冒頭で、「儲かる会社=モノの置き場所を定期的に変えていける会社」と定義しています。

儲かっている本屋は売れ筋の本がしっかりと積み上がっていて、常に世の中の変化に対応していっている。それに対して、お客が入っていない本屋は同じ本がずっと同じ場所に置かれている。
マーケットにはお客とライバルしかいない。お客は常に変化するので、その変化にいち早く対応した会社がライバルを制する。

だから、絶え間なく変化できる会社が儲かる会社。

そのためには、社長の心を入れ替える、社員の心を入れ替える。これが重要。でも、そんな簡単には切り替わらない。結果を出すには、具体的で確認可能な、形あるものを変えていく。その筆頭が「モノの置き場」。「モノの置き場」で社員の行動が変わります。結果心が変わります。

モノの置き場を変えるとはすなわち整頓です。

というはじめにでスタートしています。冒頭でなぜ整頓なのかがとてもシンプルに理解できます。

整理は戦略。整頓は戦術

また、小山さんは整理整頓を定義づけています。

整理とは、モノの要否を判断して、不要なものを捨てること。経営判断で重要なことを新しいことを決める決断ではなく、「今までしてきたことをやめる決断」です。儲けが少なくなってきたものをやめるという決断。お得の経営者は「儲かりそうなことにどんどん手を出していってしまいます。」その結果、社員を疲弊させてしまう。

色々と手を出していくことはもちろん大事だけど芽が出ないとわかったら、早々に捨てるという決断をすること。それが整理であり、戦略である。

整頓とは、モノをそろえること。モノが使いやすいように置き場を定めて、置き方を工夫する。これが戦術になります。

新しい商品を開発して、販売を強化することは戦略。それに対して、その新しい商品を売れるようにどこにどう置けばいいかを考えるのが、戦術。

商品をどう置けば、一番売れるかは現場の社員が自発的に行うこと。こうした戦術部分を社員に任せられるている会社が強いと小山さんはいっています。

この戦術を毎日考えさせるために出来ることがモノの整頓としています。モノの整頓を毎日繰り返し行う。これは目に見えて、結果が出るので指摘も出来るということで鍛えられるそうです。

整頓が身についた社員は、自分で戦術を立てられるようになる。

整理がきちんとできる幹部は、しっかりとした戦略を立てられます。

だから、小山さんは毎朝30分の環境整備に何よりチカラを入れているそうです。

徹底するとはどういうことか?

小山さんは徹底とは「他人が見たら異常と思う結果にすること」と定義しています。

整頓に関して言うと「定位置管理」1mmも狂わずに、向きも揃えて、元あった場所に戻すという徹底。置く場所に、そのもの原寸大の写真を貼っておく。その上にモノを置くみたいな徹底ぶりです。

そこまで徹底されたら戻さないということがなくなるんでしょうね。

整理のコツは置き場をなくすこと

整理のコツはズバリ置き場をなくすことだそうです。社内の扉があるのは、トイレと個人情報が入っている棚のみ。それ以外は扉はなし。机にも引き出しを用意しない。扉があるとその中はなかなか片付かない。扉をなくせば見えてしまうので、片付けしなければと思うようになる。

整理のコツは置き場を無くして、いらないものを捨てて、シンプルに置き場を管理して、徹底するということですね。

この本はまだまだ経営にとって重要なことがたくさん書いてありました。その中でも超基本的な整理整頓を今回はピックアップしてみました。

僕は2週間後に一つ棚を捨てることになるので、その際に不必要なものを捨てなければと思っています。その後に置き場を定めることをやっていってみようと思います。

僕は整理整頓がほんと苦手なのですが、定位置を決めるというのはとても参考になったので、置き方を考えて、それを徹底できるような工夫をしてみようと思います。

ということで今日も最後までお読みいただきありがとうございました。