日本酒の再発見とは何か?【思考ノート】

日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。

今日は「 日本酒の再発見とは何か?」についてです。

さて、今朝は日本酒ペアリング推進協会のコンセプトである「日本酒の再発見」について考えを深めてみたいと思います。

この内容はポッドキャストで音声配信しています。

日本酒の再発見への思い

日本酒の再発見とは、協会メンバーで導き出した言葉である。

もともとは日本酒と料理とのペアリングの素晴らしさに触れて、普及しようという所から立ち上がった協会。そこをさらに掘り下げて、「なぜ、日本酒ペアリングなのか?」と問いを出して、 僕らは日本酒のお燗とペアリングを通して日本酒の魅力を伝える。
すなわち何なのか?と進めていった場合に、日本酒の魅力を多くの人に知ってほしい。

日本酒の本来の価値にほとんどの人が気づいていない。だから、その本来の価値に1人でも多くの人に気づいてもらう。お燗とペアリングという日本酒を美味しくいただける方法を使って。

要はもともとあった日本酒の魅力を再発見して欲しい。その思いをシンプルにまとめたものが「日本酒の再発見」です。

改めて、見直してみたが、コンセプトとしてはとてもシンプルで的確に僕らが行うべきことも記されていると感じることが出来た。

日本酒の魅力って何?

では、日本酒の魅力って何?を考えてみたいと思う。

  • お酒であること。楽しめる。
  • お米と水から出来ている。まさに日本の風土から出来ている
  • 麹菌、酵母菌による発酵飲料
  • アルコール度数15度程度でちびちびと飲みながら楽しむことが出来る。
  • 冷酒でも熱燗でも美味しく飲むことが出来る。温度が幅広い
  • いろいろな料理に合う。料理の味を引き立てる
  • 徳利でお互いにお酒を酌み交わせる
  • 旨味という他のお酒には味わいがある
  • 時間経過によって味わいが深くなる可能性を秘めている
  • 歴史的伝統産業である。現在の最古は1142年創業。平安時代から。
  • まだまだ新しい飲み方の可能性が眠っている
  • まだまだ新しい伝え方、販売方法がありそう
  • 海外に全然普及していない

などでしょうか?

これらの魅力をお酒好きで知らない人たちにどう伝えていくのか?

新しい価値 ✕ 新しい売り方 ✕ 世界の数式は?

今ある価値(温度帯の広さ、ペアリングの可能性の広さ)などに加えて、新しい価値を想像できないか?

新しい売り方、届け方を構築できないか?

世界への広め方は?

この当たりはこれからずっと考え続けて、兆しが見えることはどんどんチャレンジするのが良いのだろう。

新しい 価値

新しい価値。これは例えば、何かと割るなどは一つの手ではないか。

酸が強くて、甘みが少しあるような日本酒ならば、強炭酸水と氷で割るだけでも美味しいし、コーヒー豆を日本酒につけておいて、コーヒーの香りをつけてみるとか?

ハーブティー、日本茶などをひたすとか?

ウィスキーのようにジンジャエールやレモンなどで割るなど?

ただ単に他のお酒の飲み方のマネではなく、日本酒ならではの美味しさや、ハイボールのように飲食店としてコストを下げる方法など。それによって飲んでみたい人や提供したい飲食店が増える流れが作れたら面白い。

新しい売り方

日本酒は正直儲からない商売と聞いている。お米や麹などの原価に対しての掛け算で販売価格が決まっているので、日本酒を販売しているだけでは、大きな利益を得ることは難しい。
そこはわかっているのだが、ではどうすべきなのか?なかなか難しい。

もし、自分が酒蔵を持ったら、まず目指したいことは生産前の完売。販売先が決まった分を作るという仕組み化。その上で次のチャレンジにつなげていく。
そのためには、その日本酒ならではの個性が極めて重要になってくる。同じフィールドで品質を競うというよりも新しいフィールドを作るイメージ。
例えば、日本酒のフィールドでは販売せずにワインのフィールドで販売するとか?一般消費者には販売せずに飲食店のみに販売するとか?

もしくは海外のみへ販売するなど、戦うフィールドを尖らせていくのは一つの手かもしれない。それだけでも希少性は作れる。

ここはもっと掘り下げていこう。まだまだやれることがある。

世界

先ほども伝えたけど、輸出は増えているものの、日本酒の文化としてはまだ全然浸透していない。それもそうだよね。日本にあるバーで日本酒を扱っているとこがほとんどない。この状態で海外に伝えるというのはなかなか骨のある話です。
ただ、海外のバーで日本酒はなくてはならないお酒という位置づけになったら、日本のバーでも逆輸入で始めるところが増えるかも?

あとはYouTubeで日本酒の美味しい飲み方を海外向けに伝えていくなどはどんどん行うべきだとも感じる。まだまだ少ないし、そこまで考えられていない。

まとめ
この3つの要素を組み合わせた数式を導き出すことが出来たら、新しい道が開けそうだなと思い始めてきました。シナジーマップでまとめていき、どう融合させていくか?
そう考えていくとアクションが見えてくる気がしました。

引き続き、視野を広げて考えを深めていこうと思う。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。