専門家でなくても、臆することはない【思考ノート】

日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。

今日のテーマは「専門家でなくても臆することはない」について、考えてみました。

これは今、日本酒の専門家でもなんでもない、自分自身に対して、日本市場を攻めても大丈夫だよと励ますために考えてみました。

昨日、飲食店の方でお世話になっている方とお話させていただき、気づいた事をお伝えします。

この内容はポッドキャストで音声配信しています。

業界先輩との意見交換

昨夜は、日本酒業界に長く携わっていて、僕が尊敬する飲食店の方々とお酒を飲みながら、真面目な話しをさせてもらいました。

僕が知らないことをたくさん知っていて、業界への思いなどもそれぞれ持たれていて、自分にとってはとても学びの多い時間となりました。

話が盛り上がる中で、日本酒業界の問題点などの話にもなりました。

  • 流通の掛け率の仕組みが他の飲み物と違う。どこも儲からない掛け率
  • 味の進化は遂げていると言われているけど、その方向性が正しいのか?
  • 日本酒をビールやワインと戦おうとしているけど、そもそも戦うべきなのか?

などなど他にもたくさんお話がありました。その問題に対して、飲食店の目線で出来ることを行っていくとそれぞれの思いを持たれていた。そんな熱い話となりました。

日本酒は美味しいモノなので、多くの人に飲んでほしいと強く思っている。その上で美味しく飲める方法を考えて、お店を通して、多くの人に飲んでほしいと強く思われていました。

根本的に全体として変わっていかないといけないという思いはあるけど、それを変えることは困難だというか無理という思いになってしまっているとも感じることが出来た。

個別に全体として変わっていかねばと思っている方はたくさんいるんだけど、全体を変えることは大きなチカラが働いて無理だという発想になってしまうのだろう。

僕が思うことをいくつか伝えてみた

  • 酒屋を通さない酒蔵が現れたらどうか?飲食店へダイレクトで卸値で。
  • 冷たい温度管理が必要なキレイな日本酒を普及させるのではなく、常温でも美味しく飲める日本酒や熟成させると旨味が増す日本酒を普及したほうが業界全体として戦いやすくなるのではないか?

などなどをいくつか伝えてみた。

それらに対するご意見もいただいた。

  • 流通をそうしてしまうと酒屋が潰れてしまう。
  • 日本酒の熟成の文化は進んでいないから難しい。ワインのような熟成すると価値あるというアプローチを正しくしているとこがない。ワインはそのような試みがしっかり行わている。
  • 日本人の気質として、みんながいいモノをいいというものがあるから、常温や熟成酒が美味しいと言わせるのは無理。

などなどと意見をいただいた。正直、いただいた返答はどれも「あ〜それはたしかに無理だな」と思えるものは無かったんですね。どれも何かのきっかけを作り出せれば、ひっくり返せるものばかりと思えた。

話しをさせていただいて、実際にその世界に身を置き続けると世間が当たり前でないものが当たり前になってしまうのかなと感じることが出来た。

専門家と門外漢の意見を区別せずフラットに扱う

最近、とても参考にしている山口周さんの”ニュータイプの時代”で

「専門家と門外漢の意見を区別せずにフラットに扱う」という話がある。この話が昨日の帰り道に蘇ってきて、帰宅後に読み返した。

ニュータイプは素人の門外漢にも耳を傾ける。オールドタイプは専門家の意見を重んじる。

門外漢の人のパフォーマンスが上がる要因として3つ挙げていた。

  • そもそも専門家の能力は大したことがない。
  • VUCA化後、知識や経験が陳腐化する。トレンドの変化が早いために専門性を掘り下げたところで変化してしまっているのでその専門性は方向性がおかしいとなる。
  • 専門外だからこそ革新的なアイデアが出る。ダーウィンの進化論を例に挙げている。ダーウィンは生物学者ではなく、地質学者であったために地層の変化の仕組みから動植物も同じなのではという仮説をたてて、それが進化論へ発展した。

これは完全に専門外の事象から見えた応用の典型例。
これと同時に専門家は斬新なアイデアをつぶすとも言われていた。

初心者のフラットな目線+進化するための行動

これらから学んだこととして、

純粋に日本酒が美味しい、熟成酒が美味しい、だからもっとこうなればいいのにとフラットな視点で思えたことを大切にしなければならないんだろうなと強く感じた。

では、どうすべきか? 僕の周りにいる今日本酒を好きになり始めた人、そもそも日本酒に興味ない人などに僕の考えを伝えていって、率直な意見をもらうなどは絶対にやるべきと思った。

また、自分の仮説を言語化して、どんどん試していくのが良いと思った。なんでもかんでも先輩方の意見を求める必要はない。逆に足止めとなることもよくある話だ。

今の自分の価値の一つとしては興味を持ち始めて間もなく柔軟な発想を持っていて、フットワーク軽く動ける。商売としても軸となっているわけではないので、変な気を使う立ち位置でもない。このあたりが自分のメリットなのだろう。

なので仮説を立てて、言語化してガンガン動く。何が正しいかはやってみた後にあるものなので色々とアプローチをしてみたい。

まとめ

今日は自分を正当化する内容をお話させていただきました(汗)。
今はまだ、考えだけなので、考えを行動にして、ある程度の形を造っていくことで改めて話しを聞いてもらえるようになるんだろうと思えたことに昨日の価値はある。

まずは動けですね。今すぐ試すべきことも昨日の話の中から3つは出てきたので、動いてみたいと思う。