モノを売る時にまず考えるべきこと【思考ノート】
日本酒熟成酒の普及人、九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。
今日のテーマは「モノを売る時にまず考えるべきこと」について、実際に販売協力を担っている酒蔵さんのケースに基づいて考えてみました。
この内容はポッドキャストでも音声配信しています。
やり方からはいってしまった
僕は、今一般社団法人日本酒ペアリング推進協会として、一つの酒蔵をサポートさせてもらっています。
この酒蔵は、酒屋さんへのルートが他の酒蔵さんに比べて少ない。なので、実家にこの酒蔵の商品はお店では見かけにくい。
OEMで飲食店商品として収めたり、地元の酒屋で販売されている。この状況なので、ゼロベースで販売拡大を考えてほしいと依頼を受けている。
請け負ってからは、やり方を考え続けて、SNSでフォロワーを増やして、影響力をつけて、影響力のある酒屋、飲食店に扱ってもらい、ブランドの認知させていくという流れなどを考えていた。
やり方を考えていくことはそれはそれで大事なんだけど、その前にやっておかねばならないことがあるなと考えていて思うようになった。
それは何かというと身近な人から美味しいと思ってもらえる人を1人ずつ増やす。
まずは良さを認識して、身近な人に伝える
全く新しいものを作り出した時の事を考えてみよう。
仮に、日本酒というものが世の中になく、日本酒が完成した時、
身近な人に「おーい、なんかめちゃくちゃ美味しいものが出来たんだよ。飲んでくれないか?」
と飲んでもらって、「美味しいでしょ、ねっ美味しいでしょ」ってススメていると思うんですよね。
この根本的な事が抜け落ちていたなぁと思ったんです。
僕はここのお酒は蔵人として造ったことがあり、思い入れもあるし、実際に飲んでも個性的で美味しい。冷やしても温めても楽しめるお酒で、時間経過も楽しめる面白いお酒。と思っています。
これを純粋に周りの人に伝えていくことが出来ていたか?という思いに至ってしまった。
モノを売るときにまず考えるべきこと。それは
自分の身近な人に心底飲んでほしい、食べてほしい、使ってほしいなどの思いを伝えること。
身近な人に変なものは伝えないし、紹介もしないし、変な言い方もしない。
ココからではないか?と思った。
自分と同じような好きな人を周りに増やしていく、ファンになってもらう。ここ無くして拡散は無いなということに気づいた。
まずすべきこととして、そのモノの良さ、お酒なら味、楽しみ方、飲み方などの良さを自分なりの言葉にすること。さらに造り手さんの思いなどを乗せていけたら深みが増す。
そして、それを伝えられる場を作っていき、実際に魅力を惜しみなく伝えていく。そこで1人ずつファンを作っていく。そんな当たり前のことに気づいた。
その上で、やり方を駆使する。楽しめる要素などを加えて行ければなおよし。
例えば、この日本酒で行くと
- 同じ造りで酒米の違いの味を楽しむ
- 温度別で冷酒もお燗も楽しめる。美味しい温度帯を見つける
- 時間経過別のモノを用意して、違いを見る
など。これは対象は個人でもお店の方でもよい。そのような機会が得られるなら、やればいい。そんな思いに至りました。
モノとして良いと自信を持って言えるなら、その事を思いを込めて、伝えていくことからだなとそれがあった上で、
- どう手にとって、興味を持ってもらうか
- どう試してもらうか
- どう良さに気づいてもらうか
- どう伝えてもらう機会をつくるか
心底好きになってくれるファン作りを1人から行う。ここからではないか。
そう考えを定めると、やれることがクリアになる。基本に立ち返り、1人1人魅力を伝えていく努力を出来る体制づくりが第一だ。
まとめ
やり方と同時に根本的な思い的な部分を忘れては行けないよなというお話でした。
さて、やれることを全部やっていこう。今思いついたことをこれからやってみる。