酒蔵で働くことにした理由と期待。
この2018年の夏から僕の回りで日本酒の取り巻き方が激変。
興味を持ってからたったの3ヶ月で酒蔵で蔵人として働くことになってしまったんです。
酒蔵で働くことにした理由と期待
それはもちろん人生のネタになると直感で思ったことが前提としてあります。
その他に
- 純粋に日本酒に興味を持ってしまった。
- 日本の発酵文化の象徴とも言える日本酒づくり。その奥深さを実際に体感したい。
- 衰退する日本酒業界に貢献できたら楽しそうだ。
- 日本酒の酒蔵は歴史があるところがほとんど。その酒蔵さんが年々廃業していっている現状に悲しさを感じる。ここに手を加えてみたいと率直に思えたこと。
- 海外へ日本の文化を広げるという観点で日本酒はとても適しているのでは。
などです。
では、酒蔵で働くに至った経緯とその考えについて書いてみました
2018年の8月。僕の前に美味しいお酒が次から次へと現れる
今年の8月から急に美味い日本酒が僕の前に次から次へと現れる現象に見舞われた。
その流れは続き、貴重な銘酒が飲める居酒屋さんに連れて行っていただいたり、近所の銘酒揃いの酒屋に角打ちがあったりと。
日本酒環境が一気に整い、気づいたら2ヶ月で200種類の日本酒を飲んでいたわけです。
2018年の11月にきき酒師の資格を取得。
日本酒と毎日接するようになり、日本酒の投稿を繰り返していたら、友人からのお誘いがあり、きき酒師の資格を取った。
きき酒師の資格は事前勉強と2日間集中コースで座学からテイスティングまで一気に学び、めいいっぱい知識と技を吸収した。
8月から一気に様々な日本酒を飲み続けてきてこの講座を受けたのでその日本酒たちをどのようにわかりやすく分類するかがとてもすんなり受け入れられた。
とこんな感じで8月から11月までの間に日本酒と触れる時間が圧倒的に増えたんです。
酒蔵の廃業は落ち着きはしたがまだ年に30〜50社位は廃業している
きき酒師の講義の中で酒蔵の数の推移の話があった。
昭和の時代に比べて半減し、下げ止まってはいる。
しかし、今でも毎年30-50の酒蔵が廃業しているという事実がある。
しかも酒蔵はどこも江戸や明治時代に出来ていて昭和には2酒蔵しかないと聞いた。
こんな日本の伝統業が年々減少していっているのは非常にもったいないな純粋に思えたんです。
以前読んだ企業買収の本の内容と通じ、
後継者不在で廃業する企業は特にもったいない。
酒蔵でそのような現状の所があればぜひ話を聞いてみたい。
そんな気持ちを持ち始めたんです。
友人から人手を求めている酒蔵の社長を紹介してもらう
「酒蔵が廃業してもったいない。後継者いないなら買い取りたい。
でもまず酒蔵で働いてみなきゃなぁ。」
などの話を友人と話していたら、後日酒蔵さんの社長を紹介してもらった。
その社長とは以前お会いしたことがある方。
お話を聞くと最近、身内が経営している酒蔵を買い取り再建をしている最中。
とにかく、蔵人不足であり、外部の視点が必要という話があり、
「働きたかったらぜひ来てほしい。」
「ざかさんの視点で酒造り意見してほしい」
などといっていただき、一度酒蔵見学に行くことにした。
杜氏さんの熱量に感動
酒蔵見学した際にちょうど麹の作業を行うタイミングでいきなり麹室に案内いただいた。
酒造りへの思い、会社を立て直したい思い、地域に酒造りを通して貢献したい。
などなど、初対面の僕にとても気持ちを込めて熱い思いを語ってくれた。
とても伝わってきたし、とても嬉しかった。
当然、働き手が圧倒的に不足しているので「ぜひ、来てほしい」とも言っていただいた。
ほんの15分程度の話であったが、一緒に働いてみたいなと思うことが出来た。
酒造りを経験しつつ、酒蔵経営の再建に携わり、経験値を積む
先程も言ったけど、歴史的建造物を所有する酒蔵が廃業していっている。
どのような酒蔵がそのような状況になっているのかはこれから調べることではあるが
そのような、酒蔵とのご縁の中で自分の力が発揮できたら面白いだろうと思い始めている。
何も知らない人間が酒蔵を引き継がせてほしいと言っても話にはならないのは容易に想像がつく。
だから、この点を考えたら、実際に酒蔵で働き経験値を上げ、
さらに再建に向けての経営にも関わることが出来れば、かなりの経験値となり、
実際に酒蔵を引き継ぐなどのリアルな話が出てきた際にプランが立てやすくなるだろう。
また、再建に向けての活動に関わり、日本酒業界と交流を増やせる事も武器となるだろう。
あとは日本酒に関する情報発信をブログ、インスタ、YouTubeを通してしっかりと行い、業界に対しても貢献できている立ち位置を築くことが出来れば、自分の活動範囲も格段に広がっていくだろう。
感想
まずはこのような環境を提供いただいたオーナーと杜氏さんに感謝です。本当にありがとうございます。
そして、この投稿にて述べたような思いで今、酒蔵で働かせてもらっています。
酒蔵経営に関して、僕なりの目線で気づいたことは全て書き出し、杜氏さんやオーナーに伝えていっている。
そういう目線を常に持ちながら仕事をしていると見えてくるものが違うのは間違いない。
ここ直したほうがいいんじゃない。
そもそも、この数字誰が把握してんの?
そもそも、商品どこで買えるの?
などなどたくさん出てきます。
少しでも疑問に感じたことは全て書き出し共有する。これを徹底的にやっています。
とはいえ、酒造り初心者。杜氏さんの指示をしっかりと聞き、愚直に作業を行い脳と身体に染み込ませることを第一優先としています。