地平線会議に初参加!冒険家 河村安彦さん3600km川下りカナダマッケンジー川。

地平線会議に初参加!冒険家 河村安彦さん3600km川下りカナダマッケンジー川。

今回はカヌーで2,500kmの旅をした光菅修さんにご招待いただき、

毎月開催されている、偉人たちの集いの場”地平線会議”に参加してきた。

今回のスピーカーはカナダのマッケンジー川50日間3,600kmカヌーで川下りをされた

河村安彦さん。

この河村さんの冒険談をお聞きする機会を今回いただいた。少しでも多くの人に知ってもらえれば嬉しい。

地平線会議の紹介

地平線会議は、探検・冒険から登山、旅さらには民族調査やボランティア活動まで、世界を舞台に活動を続けている”行動者”たちのネットワーク

発足は1979年8月。


▲入り口。新宿スポーツセンターの会議室。。。
なんとも地味な入り口だ。

今年で40周年。毎月コツコツと開催を続け今回で472回目。

この数字に目が飛び出た。

40年間、毎月スピーカーがいて、みんなで話を共有するという場が472回も行われていることに衝撃を受けた。40年継続する事は並大抵の事ではないし、どんなネタを毎回用意したのかはとても気になるところである。

▲472回 40周年

河村さんが冒険に選んだのがカナダのマッケンジー川

”マッケンジー川はカナダ国内においては最長の川である。またピース川とFinlay川をあわせた長さ4,241kmは、北アメリカ大陸でも2番目の長さである。流域にはグレートベア湖、グレートスレイブ湖、アサバスカ湖など大小無数の湖が含まれる。一年のうち5ヶ月程度は航行可能で、10月から5月までは凍結する。名前は1789年にアサバスカ湖から上流を探検したアレグザンダー・マッケンジーにちなんで命名された。マッケンジー川とユーコン川の分水嶺はノースウェスト準州とユーコン準州との境界になっている。なお、マッケンジー川の河口近くにはイヌヴィックがある。(ウィキペディアより)”


北米でミシシッピ川に次ぐ2番めの長さであるマッケンジー川。4,231kmの内3,600kmを冒険した河村さん。

ウィキペディア内にマッケンジー川の全長の地図も出ているが、この距離をカヤックで移動するというのは日本に住んでいる人間としてはなかなか理解が難しい。

3,600kmとは日本列島と比べるとどの程度か?

3,600kmがとてつもない距離だということが調べてみてわかった。

日本列島の本州の距離がざっと弓なりに見て1,356km。

こちらのサイト日本の長さは?南北で何キロあるか調べてみたを参照。

本州の青森から下関をざっと1往復半

この距離の川がイメージ出来ないがその川をひたすら下っていくことは更にイメージが持てないことだ。

河村さん初マッケンジー川下りは1978年

河村さんが初めてカナダのマッケンジー川を単独航川されたのが1978年の23歳の時。その後も2回計3回マッケンジー川を下った。

それから時を経て、今年2018年に63歳になり、初めての川下りから40年経た年に再びマッケンジー川を下ることにしたそうです。

カヤックに無理やり荷物を乗せ、定期的に食料を調達。

カヌーのボディの上に食料やテントなどの荷物を乗せて移動する。本来荷物を置くとこではないとこに荷物を無理やり置いているので、風の抵抗をもろに受けるそうでそこが難点。

食料は定期的に1週間から10日ごとに町で食料の調達を繰り返す。

水はマッケンジー川の水をそのまま利用する。飲む。食事に使う。身体を洗う。全てを川の水で行う。

食事は河原でキャンプし、自炊。釣れた魚を調理することもある。

1日30-100km位進む。朝4:30に起き、夕方の15:00位まで移動。

今回の冒険はガツガツ漕ぐのではなく、景色をゆっくり楽しみながら進むことに重きを置いたそうで、天候悪い日などは無理をせず、気持ちよくすすめる時には進むというようなスタンス。

朝4:30に起きて5:30位に出発し、午後3時位には岸に引き上げて体を休める。

こんなリズムだったそうです。

多くの写真をスライドで紹介。

3,600kmの旅の中の絵を写真で紹介してくれた。

・川の広大さ

・川の激しさ

・空の広さ

・数々の動物たちとの遭遇

・河村さんのサバイバル術

数多くのスライドをテーマごとに紹介いただいた。見たことがない景色ばかりで川下り楽しそうだなと純粋に思えた。

当然、過酷な部分の映像が無いのでそんな簡単なことでは無いのはわかって入るがきっかけは良いイメージだけで良い。。。

スライドをここでも紹介できたら良かったです。。。

40年前は川が道。 今は道路が道。

とても印象的だった話として、幹線が川から道路へと変わったというものだ。

 

40年前は道路がなかったため、遠路の移動は川。すなわち川が町と町をつなぐ幹線であったので川沿いに多くの住まいが存在した。

 

40年経った今、道路が整備されて移動は車となり、住まいも川沿いから町へと移動していった。川沿いにあった家が多くなくなっていた。

 

今回の川下りで時代の変化を河村さんは感じることが出来た。同じ場所を何度も旅をする意義を今回この変化を知ることで感じたとおっしゃっていた。

15kg痩せたの一言で過酷さが伝わった。

河村さんのスピーチでは終始穏やかに話されていたので過酷さが伝わってこなかった。

しかし、3,600kmの50日間の旅で15kg体重が減ったいう話を聞いた瞬間に、その旅が壮絶であったことが伝わってきた。

73kg → 58kg

15kg痩せる旅とはどんなものなのか?
身を削る旅となっているのは間違いない。

僕がウルトラトレイル・マウントフジに初めて参加した時、ゴール後の自分の腹回りの肉の無さにびっくりしたことを思い出した。

3,600km途方もない距離だ。

まとめ

今回初めて地平線会議に参加させてもらったが、こんな会議が40年も続けられていることにほんとに驚きである。

 

今回の河村さんは地平線会議が立ち上がった当時の最初のスピーカーであり、40年周年の今回も河村さんというタイミングに初参加させてもらえたことがとても嬉しい。

 

河村さんのような冒険家、探検家さんが地平線会議にはたくさんいらっしゃるようである。このようなとてつもないチャレンジが当たり前のように話されている環境はとても刺激的である。

 

今回の会議の締めの言葉で

「この会には若い人も増えてきている。今の冒険を進めていく上で40年後どのような冒険をしていたいかを一緒にぜひ考えてほしい」

という言葉で終わった。

その時はピンと来なかったし、まだ完全にはピンと来ていないが、

今回の河村さんのようにカナダのマッケンジー川に惚れて、40年経過してまたチャレンジすることで見えてくる世界があると言う話が一つのヒントなのかなと感じた。

・この先色々なことにチャレンジしていき、年を重ねた時にどう振り返れるか?

・年を重ねた後に再び同じチャレンジを新たな視点で行うことをイメージすることで冒険の楽しみが広がるのかなと感じた。

いやーとても刺激的な会議だ。また、参加したい!!!自分もスピーカー側になるにはどうしたら良いのか?という発想が生まれてくるのだろう。