これからは人から買う時代【思考ノート】

日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。

今日は「これからは人から買う時代」についてです。

アマゾン、楽天やメルカリが広がり、ネットで誰でも簡単に物が買える時代になりましたね。この5年での定着率は半端ないのではないでしょうか。

ものを自分で決めて、一番安いサイトを探して買うみたいな流れや、アマゾンで気軽にポチッと買うみたいな流れが完全にできあがっています。

そんな中、わざわざお店で買いたいという感情が強くなってきているなぁと感じる部分があるんです。

その点を今日は考えてみたいと思います。

ネットで買える便利さの裏側

僕は6年前からアマゾンプライムに入って、なんの迷いもなく、必要だと思ったらアマゾンのアプリを立ち上げて、ポチッと購入していました。価格の比較とかも特にせずに購入している感じです。翌日には届き、とにかく便利で当たり前のように利用している。

テレビや冷蔵庫などの家電を買う時は、ネットで情報を調べて、実物を家電量販店に見に行って、家電量販店で買うか、ネットで頼んでしまうかを検討する。

今の僕はそんな感じ。

昨年、そのテレビと冷蔵庫を購入した際にどのようにしたのか?

テレビはネットで調べて、サイズと価格で目星をつけて、実際の商品を見て、安いとこで買おうというスタンスで考えていた。ただ、ヨドバシカメラで店員さんから話しかけられて、話を聴くと、画質の違いやリモコンのコントロールのしやすさなどの説明を受けていくうちに、東証購入しようとしていたものの3倍位の価格のものを購入することにした。

これは店員さんの説明が的確で、それなら良い方を購入したほうがいいなと納得できたので購入した。

冷蔵庫も同じようにネットで目星をつけて家電量販店で見てみて、最終的にネットの安いところで購入した。この時に問題発生。冷蔵庫の左側が開く冷蔵庫を購入したかったので左開きというものを購入したんだが、右側が開く冷蔵庫が届いた。販売店の間違いということで持ち帰ってもらうことになったのだが、販売店から連絡があって、「左開きとは冷蔵庫の右側が開く仕様なんです。」という説明を受けた。左に向かって開いていくものを左開きというそう。

結局、この商品を受け入れるしかなく、右側が開く冷蔵庫を使用している。

この時は、家電量販店にて購入スべきだったなと思った。

この家電に限らず、ネットで購入する際は販売者の説明を読んで購入することになるケースが多いのだが、販売者はそれを売りたい、売らなければならないという立場なので、よく伝えようとする。そのようなことが垣間見えると、買う気持ちが下がったりする。

あとは、ネットで購入する際に温もりは感じにくい。購入に至るまでのやり取りに、親切な行為、気遣いなど温もりを感じるケースがある。その逆もありますが。

ただ、ネットだとテキストだけのやり取りで温もりを感じるケースは極めて少ないと言える。

便利には間違いなくなったけど、モノを買う楽しみという観点では、淡白になってきてるとも言えますよね。

あの人が勧めるものを買いたい

ネットで買う際に、口コミなどを参考にする機会が増えていると思います。

その口コミのサイトも本心で言っているのか?作り手の人が書いているんじゃないかなとどれを信用して良いのか?と思う事が増えたと思います。

商品を紹介するインフルエンサーなるものが、増えましたが、商品を紹介する人が販売側からお金を受け取って紹介し始めた瞬間に、この人の目利きが今までは良かったのに、今は本心で言っているかわからないとなってしまうので、お金を受け取ったインフルエンサーの信頼がなくなるのは時間の問題。

結局人は、本心で勧めてくれる人のものを欲しいと思う。それは今も昔も変わっていないんだろう。

先日、カンブリア宮殿で家電量販店のノジマの回を見ました。現在売上が急上昇中なんだそうです。僕の家電量販店への認識は、今までは販売力を持ってメーカーを手なづけて来たけど、ネットでの販売が増えて、苦戦していく。でした。

しかし、ノジマに関しては状況が違うようです。他の量販店と何が違うのかですが、徹底的にお客さんに寄り添って、お客さんごとのベストの商品をおすすめする姿勢と言っていました。ノジマはメーカーの派遣販売員を置いていないんです。

メーカー派遣販売員はそのメーカーの商品を積極的に勧めてくると客は考えてしまうので、客にとってフェアでない。全てノジマの社員が説明する。その代わり、それぞれのメーカーのいい部分はもちろん、悪い点も包み隠さず伝え、その上でお客さんが求めているものに近いものを買ってもらえるように最善を尽くす。

それを徹底してきているために、毎回、ノジマの◯◯さんから買いたいという人が増えているそうです。

ノジマの野島社長は社員に対して、数字を追うな、お客さんに最善を尽くせ。と徹底している。長期的に見て、その方が成長するからだと明確に言っていた。

この放送を見て、改めて人から買う時代に完全に突入しているんだなと感じたんです。

今の時代、情報が何でも手に入るようになった反面、情報が溢れすぎて、どの情報を信じたらいいのかという、常に疑いのフィルターを一度通さないといけなくなった時代だとも言えます。

全ての事柄に関して、疑いのフィルターを掛け続けていたら、いくら時間があっても足りません。

だから、信頼できる人を求めるようになる。信頼できる人が言うならば、迷わず選ぶ。これならば、疑いのフィルターが必要なくなるので、楽ですよね。

まとめ

今後の流れとして、何でもネットで買うという流れにはならずに、わざわざお店で買うという行動が増えるのではと思うんです。

僕は酒屋を始めます。日本酒なんて、知らなければ何を買えばわからないですよね。

だから、石坂が勧めてくれるものならいつも美味しいという信頼を勝ち取ることができれば、そこで自分の存在価値を作れるなと感じました。

これは様々な業種で言えることになると思います。勧めてくれることに感謝の気持としてお金を支払ってもいいのではと思います。おそらく、そのようなサービスも増えるのではないでしょうか。

例えば、体に良い調味料などをずっと使い続けていて、その人の肌ツヤよく健康ならば、その人に自分が使用する調味料など選んでもらって送ってもらう。その選んでくれたことに関して感謝の気持をお支払いする。

ふと、そんな事をしてくれる人がいたらお願いしたいなと思いました。

ということで今日はこれからは人から買う時代について考えてみました。