酒蔵は町おこしの中心的存在になれる【思考ノート】

日本酒熟成酒普及人・九星気学鑑定士・カンパイSAKELOVERSの運営の石坂晏敬(やすのり)です。

昨日は日本酒つながりの友人との意見交換を美味しい熱燗を交わしながらしてきたんですが、めちゃくちゃ面白い会話が出来ました。

会話の中で酒蔵の存在感の大きさについて話が盛り上がったのでその点について掘り下げていきたいと思います。

この内容はポッドキャストで音声配信しています。

酒蔵は歴史がある

現存している酒蔵の中で、最も歴史ある酒蔵は1141年創業の須藤本家です。
その他の酒蔵も200年300年という江戸時代に創業されたところが多く、他の産業に比べて歴史ある産業です。

日本酒の製造の新規参入は現在認められていないため、新しい酒蔵は基本存在しません。

周りの景色が変わる中、数百年の歴史の中で日本酒が造られ続けている。歴史を背負っている立場ですよね。

街の中での存在感

歴史があるため、建物も昔ながらの木造建築で敷地の境には立派な塀があり、町並みの中に厳かな佇まいで目を惹くことことが多い。

敷地も周りに比べて広いことが多いために、街の中でも存在感が大きいはず。

その街の人ではなく、外から観光で来た人は、興味を持つ人も多いだろう。

伝統産業

数百年続いている製造方法で、機械化を積極的に推し進めるのではなく、伝統的な作り方を守りながら、新しい酒造りにチャレンジしていて、年々技術も上がっていっている。

ただ、縛りも多いために、価格帯、販売ルート、販売方法などに斬新さが出しづらい。細かい原因はわからないが業界全体での大きな縛りが存在することは間違いなさそうだ。

その中でも、製造と販売を続けていくチカラは本当にすごい。ただ、毎年廃業していく酒蔵も存在している。継承の難しさとの裏合わせで、伝統をつないでいる産業何だと改めて思わされます。

地域おこしの中心になれる存在

酒蔵がある地域全てに出向いたわけではないですが、都市というよりも少し郊外にあるということが多いと思います。昨日聞いた酒蔵さんの話は、町の産業はほとんど衰退している中、酒蔵はしっかりと経営を続けて、建物等の佇まいも徹底して綺麗さを保っている酒蔵さんであった。

このような酒蔵はすでにこの酒蔵の存在だけで、人を呼べるチカラを持っていると思うんですね。

  • 酒造りに興味がある人。
  • 実際に酒造りを体験したい人。
  • 歴史的建造物を楽しみたい人。
  • 情緒ある雰囲気を楽しみたい人。
  • 日本文化に興味のある外国人。
  • 日本酒が好きな外国人。

などなどが酒蔵を目指して、多くの人がその街を訪れるという導線は比較的作りやすいのかなと思います。

さらに酒蔵の厳かな建物などに手を加えて、宿泊施設を用意して、酒蔵の体験ツアーももっとボリュームを増やしたりすることで宿泊を兼ねた観光客を招くことも可能となる。

それに合わせて、周りの産業も便乗して、宿泊業や飲食業などと盛り上げていくことを考えられるのでは無いだろうか?

この数週間はどうやったら酒蔵の経営を行うことが出来るのかを考えていて、休業中の酒蔵の事を調べていたのですが、会社は残しつつ、酒製造業を廃業しているところも多かったんですね。その中にあった多くが、酒造跡地にマンションを建てて賃貸経営。。。。

実際に見た酒蔵ではないので、なんとも言えませんが、歴史的建造物を取り壊して、マンションを建てていたら、なんだかとても寂しい気分になりました。

地域で連携して、酒蔵を中心に町おこしをしていこうという流れは起こせないものなんですかね? おそらく、中の人達だけでは、それは出来ないから、外の人が入っていかなければならないとは思うんですけど、外部の人をなかなか受け入れないんでしょうね。

圧倒的チカラを持って思いのある人が、入っていったら変わるのかな。

終わり

ということで今日は酒蔵のポテンシャルについて考えてみました。

酒蔵を所有して、町おこしまで出来たら、めちゃくちゃ楽しいねと昨日は友人と盛り上がってしまいました。

最後までお読みいただきありがとうございました。