サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 〜三戸政和 著〜 【書評】
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 〜三戸政和 著〜 【書評】
この本は中小企業を買収しようという僕が持ち合わせていない考えをずばりタイトルで表現されていて思わず店頭で手にとってしまった本だ。
企業買収とは僕とは縁のない話だと思ったが、この本を読んでまず感じたことは企業継承は日本として切実なる問題であること。
そして、大企業で一つのプロジェクトを担ったサラリーマンのマネージメント能力があれば、中小企業の舵を取ることが可能であるという視点で述べられている。
僕がびっくりした事実を中心にまとめていく。
企業買収に関してとても簡潔にまとまったわかりやすい本である。ぜひ手にとって欲しい本である。
休廃業・解散企業の半分が黒字経営。後継者問題に直面。
”東京商工リサーチ「2016年『休廃業・解散企業』動向調査」において、2013年から2015年に休廃業・解散した企業8万3555社のうち、売上高経常利益率が判明した6405社のデータを集めると、実に50.5%が黒字で廃業していることがわかりました。では、なぜ黒字なのに廃業するのでしょうか。
日本には企業が約410万社、うち中小企業が約380万社あります。同じ数だけ社長がいるということです。
さて、そんな380万社ある中小企業の多くが今、”後継者問題”に直面しています。事業のバトンをいかにして次の経営者に渡すかという「事業継承」です。
帝国データバンクが発表した「2017年後継者問題に関する企業の実態調査」によれば、国内企業の3分の2にあたる66.5%が、「後継者不在」です。社長が高齢になって、気力や体力、健康に衰えが見られると、「後継者不在」は、たちまち会社の存続を左右しかねない大きなリスク要因になってきます。
まさに今、日本の多くの企業が危機に直面しています。”
この情報を見て、まずどう思うだろうか?
黒字で廃業している会社が50%以上あるという事実にまず驚くと同時にそんな多くの企業が会社を閉じていいるという事実。
本当に事業が立ち行かなくなり、閉じた企業もあるだろうが
黒字経営のまま後継者がいないからという理由で閉じている会社がこんな数あるというのは衝撃であり、最初に出てきた僕の言葉は
”もったいない”
だ。
この本にも多く書いてあるが数十名〜百名の企業。例えば、他にない技術などを持っている。社員のチカラも強い。ただマネジメントで不足している。営業力が不足しているなど外から見ると改善ポイントが見えてくる企業もある。
その企業を受け継ぎ、不足している点を補うことでその企業の尖っている技術を広げ、事業を発展させる。
そんなことが出来れば、会社を一つ救い、社員も救い、関連会社も救いと多くの人たちの助けとなり、自分の収入もコントロール出来るようになる。
なるほどなるほど。とあっという間に読みいってしまった。
数十名〜百名を部署で取りまとめていた課長、部長、マネージャーなどの経験者が中小企業を買収して経営する術を持っているとこの本では述べている。
確かに思えてしまったのでこのような流れ(サラリーマンが中小企業を継承していく)が出てきたら純粋に日本面白くなりそうじゃんと思えた。
ただ、企業買収して経営者になるという決断はそんな簡単なものではないだろうからこの流れが出来上がるのは相当時間がかかるのだろう。
僕のアクションとしては
僕はこの企業買収という視点を今回知り、興味を持った。
ただ、不動産みたいに情報がサイトにポンポン出ているわけではないし、買収したい企業を見つけるというのは至難の業なのではというのが現時点での僕の感想である。
ただ、これで何もアクションしなければこの知識はここで埋もれて終了なので、
まず、僕がやるアクションとしては
・M&Aの情報を出しているサイトのチェック
・直接出会う人に後継者不在という問題を抱えている経営者さんいたら紹介して欲しいと言い歩く。
を行っていこうと思う。さあ、どうなることか?