”人間観の覚醒” 芳村思風 著 人生、生き方の指標となる一冊【書評】

とても良い本に出会うことが出来た。

この本は立花Be塾の課題図書として出会いことが出来た一冊だ。

まずはご紹介いただいた立花岳志さんに心から感謝したい。

この本は何度も読み込んでしまった。人間の本質今の世の中の歪みがとてもわかり易く書かれている。

 

本質なので当たり前のことだが気づいていないもしくは忘れてしまっている事に多々気づかせてくれる。

 

そして、今回の投稿では触れていないが子育ての観点でもしっかりと軸を持つべきと考えさせられるとても素晴らしい内容であった。

妻には絶対に読んでもらいたいと思っている。。。

 

紹介したいことは数多くあるがその中でもこれからの人生の軸づくりという観点で僕にとってとても響いた部分を紹介したい。

「俺の一挙手一投足」が全部の人間に影響を影響を与えているということです。

”「俺が生きている」というだけで、それが全宇宙に影響を与えている。「俺の一挙手一投足」が全部の人間に影響を与えているということです。
「自分の一挙手一投足が妻を変え、子どもを変え、社会を変え、国家を変え、世界を変えているんだ」とそういう感じが自分のなかに出てきたら、必ずや大人物になります。”

 

今、行なっている全てのことが良い面でも悪い面でも影響を与えているという自覚。。。

 

これを今までどこまで持てていたかと思い返すとかなり希薄であるなと思わざるを得ない。

 

自分は自分。自分をしっかりこなすという意識は少なからずあったと思うが、影響を与えているという意識はないな。

 

意識しなくても”生きているだけ”で影響を与えているということなので、今後意識することは極めて重要だし、意識することで行動は間違いなく変わってくるだろう。

自分がやることはどんな事であれ、良い悪いは別にして影響を与えているという自覚を持つ

 

そうすることで一つ一つの行動が変わり日々の生活が変わり人生が変わっていくことを知った。

 

まずは”俺の一挙手一投足”を今後はもっと研ぎ澄ませていき、もっと発信していこうと思えた。

感性に従って生きる

感性から湧き上がってくる欲求というのは、命がわれわれに自分の人生の目的を教えてくれているのであり、その目的を達成させようとしているのです。

ところが人間は、感性が自分を目的地まで導いてくれることに気づかず、理性的な判断によって目標を設定し、進むべき方向を決定しようとします

しかし、本当に自分で幸せな人生を行きたいと思うならば、理性によってつくられたものではない、自分の感性から湧き出てくる欲求を見つけることが何より大切です。

なぜならば人間における幸せとは、自分のしたいことができるという状態です。”

今の社会、世の中は理性の塊なんだな、頭でっかちなんだなと理解できた。ルールがどんどん増えて、そのルールにがんじがらめ。

みんなと一緒が正しく、常識が生まれる。これは完全に理性が先行してしまっている状態なんだなととても腑に落ちた。

 

本の中でとても当たり前のことを言ってくれていた。

”経済は人間のためにあるのであって、人間が経済のためにあるのではない。”

あたり前のことだが、恐らく今の世の中は人間が経済のためにあるという流れになってしまっているんだろう。

そうでないなら大半のひとが毎朝、満員電車には乗らないはずだ。

そのような教育が行われてこの方向に導かれているのだから仕方ないのだろう。

 

こんな理性の塊の社会の中、感性を研ぎ澄ませて、身体から湧いているやりたいことに没頭できる日々を手に入れられたら、それは幸せだろうし、多くの理性優勢の人の役に立つことになるのだろうと想像できた。

 

感性に基づいて行動している人が増えたら世の中が面白くなるのかな?と思うわけです。

これはやってみなければわからないのでそのような人を増やし、完成人間に囲まれる環境をつくっていきたい。

 

感性が湧いてくる環境づくりがいかに大事であるかに気づく。

感性が肉体と精神を作り出す。

”三十歳を過ぎたら自分の顔に責任を持ちなさいということがあります。それは三十歳までで遺伝子情報によって肉体が規定される状態が終わるからです。それ以後はどうなのかといえば、自分の持っている感情や考え方や感じ方が肉体の形に影響を与え始めるのです。

 やりたいことを全力でやっている人の顔は年齢にかかわらず輝いています。そこには、何かしら張り詰めた緊張感が漂っています。反対に、命からやりたいものが湧いてこないと、感性の求感性が働いていないため、感性の三作用がたるみ、だんだん表情がくすんできて、緊張感のない輝きのない顔になってしまいます。”

 

いかに自分自身の心に目を向けて、湧いてくる感情を素直に受け止められるか!そもそもここに目を向けられないと自分の感性に気付けない。

この感性に気づき、その感性に基づき行動できたらここでいう顔つきがよい方向で変化していくのだろう。

 

僕は今40歳台だが、確かに表情がキラキラしている人はやりたいことが明確で、突き進んでいる印象を受ける。逆に立ち止まってしまっている人はギラギラ感がないので表情にハリがない。

この状態が数年、十年、数十年と経過すると大きな差となる事は容易に想像できる。

この感性が肉体と精神を作っているというのは間違いないだろう。

いかに自分がやりたい事に向き合って行動し進んでいるか!!ここがとても重要な点だ。

まとめ(感性、好きなことの見つけ方)

感性=身体から湧いてくる心底やりたいこと

この感性に基づいて行動し、生活できたら幸せな人生となるんだろう。

ただ、この身体から湧いてくる心底やりたいことに気づけるのかと言うのが結構大きなポイントになりそうだなと想像出来た。

 

そうは言っても「心底やりたいことなんて無いよ」っていう人は多いんだろう。

 

僕も心底やりたいことが見つかっているのかと言ったらよくわからないのが正直なところだ。

 

ただ、最近感じて経験していることとして言えるのは、とにかく少しでもやりたいと身体が感じたことに素直に従う癖を付けることが大事なのではないかということだ。

 

例えば、僕はアトピー性皮膚炎を治すために糖分や炭水化物をあまり取らないようにしている。ただ、身体が急にラーメン二郎食べたいという欲求を出してきた時には基本は我慢するがたまには素直に反応するようにしている。

急に○○さんに会いたいなと思い浮かんだら、迷わずメッセージを送るとか。

とにかく、身体が発した小さな欲求に極力我慢せずに乗っかり、とりあえず、やってみる。

この繰り返しにより、やりたいことをやるという習慣をつけて、”好きなことをやっていい”という自分になっていくことで心底好きでやりたいことに近づいていくのではないかと思っている。

 

いきなり心底好きなことなんて見つからない。

小さな興味に反応していった結果、これやったら面白そうとなり、継続し、工夫し、更に上手になるためにはどうすればいいんだろうとステップをふみ、心底好きなものに行き着くんだろう。

僕はサハラ砂漠マラソンに来年参加するが、これは10年前にランを始めていなければたどり着いていないことなので何がきっかけで何が続くかなんてやってみなければわからない。

 

だから、とりあえずやってみて続くものが好きなことなんだというのも一つの好きなことの見つけ方ではないかと考える。

長くなってしまったが、これというものが見つかったらとことんやれ!そして、今の時代はそれを情報発信しろ。それに尽きるのだろう。