佐渡「真野鶴」尾畑酒造の魅力を余すことなく堪能する会 SADO SAKE 5GO
SADO SAKE 5GO Vol.2
2017年5月27日
第一回に引き続き今回の第二回目も参加させていただきました。
主催者は佐渡と東京のデュアルライファーの海老名美保子さん。
佐渡と東京を行き来するデュアルライフをしている海老名美保子さん。
美保子さんが主催している
”SADO SAKE 5GO!”
旦那さんが佐渡出身というのがきっかけで
佐渡の魅力を知り、旦那さんよりも佐渡に通い、
今では旦那さんよりも佐渡について詳しい美保子さん。
美保子さんのブログで佐渡の魅力を余すことなく紹介しています。
しなしな佐渡design : http://ebisado.com
そんな美保子さんが今年の3月から主催している
”SADO SAKE 5GO”
佐渡の食材を堪能し、佐渡の知識、日本酒の知識を深められる会。
特に佐渡にある酒蔵の社長さんをお招きしてお話をお聞きできる点は
非常に価値があります。
また、日本酒唎酒師の長羅あるさんの日本酒講義も
日本酒を語る上での基本を丁寧に教えてくれるシリーズです。
長羅あるさんのブログはこちらhttp://www.alu365.net
「真野鶴」尾畑酒造の平島社長からの日本酒講義
今回の酒蔵は「真野鶴」というブランドの日本酒を生産されている
尾畑酒造の平島社長です。
平島社長は東京都出身!!
平島さんは東京出身で佐渡に行かれ、酒造を継がれたとの
冒頭のお話でビックリしました。
移住当初はまさに裏日本で冬は全くと言っていいほど晴れ間がない。
関東にいた時はあんなに晴れていたので、はじめは憂鬱だったそうです。
このようなリアルな経験談はとっても身にしみます。
佐渡に酒蔵が多いのは気候が適しているから。
佐渡には酒蔵が6社存在する。
日本酒は酵母によって発酵して作られますが
その発酵に適した温度と湿度があります。
佐渡は裏日本と言うとおり、ずっと天気が悪い。
言い方を変えると低い温度が安定している気候となるために
佐渡は日本酒づくりに適した地だったのだそうです。
今は空調でコントロールは可能のために
どこでもその環境は作れるが、空調がない時代は気候が重要。
北海道は寒すぎて、酵母が働かない。
関東は気候が安定しない。
九州は気候が暖かすぎる。
ということで日本酒は北側の地域での生産が多いということですね。
「真野鶴」7種類を飲み比べ
同じ酒造の日本酒を飲み比べられる企画はとても幸せ。
このような形でどのお猪口にどの種類が入っているかが明確になっています。
飲んだ順番は以下
1.万穂 純米大吟醸 山田錦磨35%
2.朱鷺と暮らす 純米吟醸
3.辛口吟醸 五百万石55%
4.辛口純米酒
5.辛口純米無ろ過生原酒
6.純米無ろ過生原酒
7.緑山 生 純米大吟醸無ろ過生原酒
一番高価な日本酒からスタート。
純米大吟醸ならではスッキリさにプラスして
包み込むようなまろやかな甘い味。
まだ、全く酔っ払っていない時に飲むことが出来て幸せでした。
純米吟醸。これは佐渡の朱鷺と暮らす郷づくり認証のお米を使用したお酒。
こちらもスッキリして少し甘い。私の好きな日本酒でした。
日本酒の甘口と辛口とは?
平島社長が日本酒の甘口と辛口の違いを説明してくださった。
日本酒の作られる工程でまずはお米のデンプンを麹菌で糖化します。
この糖化した糖を酵母によって発酵し、アルコール化します。
この発酵の工程において酵母が糖を全て食べてしまえば、”辛口”。
酵母が全てをアルコールにせず、糖を残していると”甘口”
となる。
ただ、他にもアルコール度数やその他の条件でも辛口、甘口は変わってくるが
主な甘口と辛口の違いはこの酵母がどこまで糖を食べるかで大きく変わる。
という事を教えていただきました。
日本酒における火入れとは?
唎酒師の長羅あるさんのプチ日本酒講座で
「火入れ」についての説明がありました。
まず、「火入れ」と何か?
・お酒に残った酵素の働きを止めて味を安定させる。(一回目)
・日本酒の香りや味わいを悪くする菌を除菌して味を安定させる。(二回目)
火入れのタイミングは2回。
発酵が終わり、貯蔵する前。
もう一回は瓶詰めする前。
この2回のタイミングで火入れをするかしないかで
元が同じのお酒が4種類になる。
通常のお酒:一回目(火入れ)二回目(火入れ)
生酒:一回目(火入れなし)二回目(火入れなし)
生貯蔵酒:一回目(火入れなし)二回目(火入れ)
生詰:一回目(火入れ)二回目(火入れなし)
となります。
生酒の特徴はフルーティーで発泡感のあるものが多い。
特に酵素が残っているので味の変化を楽しめる。
火入れ2回のお酒はやはり雑音がないといった感じです。
学校蔵プロジェクト
佐渡にある廃校になった日本で一番夕日がきれいな学校を
利用してお酒を作ろうという事で始まったプロジェクト。
経緯の詳細は平島社長がお話くださりました。
廃校を酒蔵に再生し、「酒造り」を中心に
「学び」「環境」「交流」の4本プロジェクトで進めています。
酒造りを学び、佐渡産の材料を用い、電力も佐渡で作った太陽光を利用する。
そして、毎年6月に『未来を変える学校蔵の特別授業』が開催されて、外部の方々との
交流を行われています。
今年の募集は既に終わってしまっていたのですが
来年ぜひ、参加してみたいと強く思いました。
一年先長いなぁ^^;
詳しくは尾畑酒造のサイトを御覧ください。
http://www.obata-shuzo.com/home/gakkogura0.asp
まとめ
美保子さんと平島さんとの3ショット!!
今回はあっという間の3時間でした。
ご飯が美味しかったのはもちろんですが、
平島社長のお話にたっぷり引き込まれて
たくさんのアイデアをいただくことが出来ました。
もちろん、日本酒の細かい見分け方も知ることが出来、
俄然日本酒好きになってきています。(現在進化中)
この企画運営をされている美保子さんに感謝です。
次は7月22日に開催で酒蔵の方が来られると聞いております。
佐渡に8月に行くかなって気持ちになってます。
佐渡アース・セレブレーションが8/18〜20に開催だそうです。
私にピッタリのイベントと佐渡出身の方にご紹介いただきました。
アース・セレブレーションのサイトはこちらです。