馬目弘仁さん講演会”ダラムサラ峰西壁での軌跡” 〜 登山は直感の連続で動く。

馬目弘仁さん講演会”ダラムサラ峰西壁での軌跡” 〜 登山は直感の連続で動く。

18年3月6日。さかいやスポーツで開催された
アルパインクライマーの馬目弘仁さんのトークイベントに参加した。

僕は馬目弘仁さんのことは存じ上げていなかったのだが、
あのメルーのシャークスフィンを登頂したことがあるスーパーアルパインクライマーだ。

今回のイベントは
馬目さんと山との付き合いから2017年にアタックし、登頂を果たしたインド ダラムサラ峰西壁の軌跡についての話だ。

高校時代から登山スタート

馬目さんは高校時代の部活(ワンダーフォーゲル部?)から登山の世界が始まった。
大学は北アルプスの近くであるという理由で信州大学へ入学したそうな。地域の登山チームに入り、活動を本格的に開始した。

社会人に成り、早々にヒマラヤ行きたいので1ヶ月会社を休む

社会人に成り、早々にヒマラヤで登山をしたいので1ヶ月休みを下さいと会社に申し出た所、会社の回答は「いいよ」だったそうな。さすがバブル時代だなぁ。

メルーのシャークスフィンは12年4回チャレンジでようやく達成

馬目さんが見た目に一目惚れした”メルー”という山。これに登りたいと思いが高まり、仲間を募り”メルー“の「シャークスフィン」という”サメのヒレのような形のためにそのような呼び名がついている。

このメルーのシャークスフィンは昨年「メルー」というドキュメンタリー映画で放映されたヒマラヤの標高6,250mの山である。その映画は実際にメルーへチャレンジした時の映像を編集したものであり、とてもリアルであり過酷なチャレンジだという事を今でも思い出す。

馬目さん一行はこのシャークスフィン登頂に12年の歳月をかけ、4度目のアタックで登頂を果たした。それほど魅力的で難しい山だということなのだろう。

インドダラムサラ峰は現地で急遽登る山を変えて計画して登る。

そして、今回の本題であるインド ダラムサラ峰西壁の登頂。最初に以下の映像後半部を拝見し、その登頂後の下山の話しをしてくださった。

当初予定していたダラムサラ峰の登頂はやめ、高度循環の際に登った時見えた”あの山キレイだな”とたまたま撮影した山へ急遽変更してのアタックとなった話であった。

当初予定していなかった山なのでベースキャンプからどの程度かかるのか?読みきれず、5泊6日と想定して出発。想定より、コースも読みやすく、起点となる部分もあったために結果的に2泊3日で頂上アタックとなった。

5〜6,000m級の登山のアタックの映像が見られるのはとても貴重である。そのタイミングでの思いや判断などが伝わってくるので見ていて興奮する。

そして、5〜6,000mの山で当初の予定ではない山へチャレンジするということが可能なのかという驚き。

このyoutubeの映像は一見の価値ありです。

登山は直感の連続で動く

馬目さんの話で印象に残ったのは
「登山、下山時はコース取りなどは”直感”の連続で動いている。その場で頭で考え込んでしまった時の行動は大抵上手くいかない。」

あのようなダイナミックな環境下で”直感”で動いていくという話を聞き、驚きと同時にやはり直感というものは正しい判断を下してくれるといういい例だと思った。

ただ、その直感は長年、積み重ねてきた様々なトライからの経験値によるものであるのは間違いない。経験の数が直感力を高めるのだろう。

コツコツコツコツ

日本のアルパインクライマーの数が減っている。

日本のアルパインクライマーが減っている。昔は世界と比べても多かったが最近は減ってしまっている。減ってしまっているので競い合うというよりも協力しあっているのが現状だそうだ。

8〜90年台は多かったそうだ。この時代に世界各地の登山に攻めていた方々の情報収集力は半端なかったんだろうな。ネットがない時代。どの山が登れて、どの山が未踏で、いつくらいに登るのが良くてなどなど、いちいち、現地と連絡を取り合って情報を集めていったのだろう。それだけでもスゴイことだ。

今の時代は情報収集が格段にしやすくなり、お膳立てが揃っているんだなという事を痛感。やりたいと思ったら調べればすぐに情報が集まり、着手が可能。いい時代だ。やりたいことをやらない手はないな。

まとめ

馬目さんはとても穏やかでおっとりされて優しい表情の持ち主でした。人生好きなことをとことんやられている人はみんな穏やかな表情を持っているなぁと感じた。
そして、このような経験談はどんどん聴いていきたい。

海外の山への登頂の魅力が高まる一方だ。あの頂上からの景色はぜひで見てみたいものだ。

感謝

馬目さん、貴重なお話をありがとうございました。とても刺激をいただくことと成りました。そして、企画をしてくださったさかいやスポーツさん。ありがとうございます。また、このような企画があることを期待します。