ポートランドと世田谷をつなぐ暮らしやすさへの都市戦略に参加してきた。

ポートランドと世田谷をつなぐ暮らしやすさへの都市戦略に参加してきた。

東京のシェアオフィスを見学をした際に紹介いただいたのがきっかけ

今、都内で活動拠点をシェアオフィスにしようと探しており、 たまたま、ご縁があり出向いたco-lab二子玉川さんの説明会に行った際に 私が行っている活動と今後やりたいことをお伝えした所、 このイベントを紹介していただいたのがきっかけ。

街づくりの見本となる都市の一つポートランド

私は街づくりに興味があり、 自分が住みたい場所がより良い住みやすい環境になれば それはより住み続けたい。人を呼びたいという思いに繋がるので 以前から興味があった。 そんな中読んだのがこちらの本

今回のスピーカーは豪華布陣

世田谷区長の保坂さんの呼びかけで今回の企画がスタートしたと聞いた。
涌井 史郎 氏 東京都市大学 特別教授 世田谷ポートランド都市文化交流協会準備会代表 造園家。東京農業大学農学部造園学科出身。 2003年日本国際博覧会(愛・地球博)会場演出プロデューサー。 2013年第39回全国育樹祭総合アドバイザーなどを歴任。 これまでハウステンボス、東京全日空ホテル等のリゾート計画や 多摩田園都市等の街並みづくり、過疎中山間地域や水源地等の町おこしや 村落の活性化対策など、都市から過疎農山村に至るまで幅広く、都市と自然の関わりにおける数多く作品や計画に携わる。 ・スティーブン・D・ブルーム氏 ポートランド日本庭園CEO 2005年、ポートランド日本庭園CEOに就任し、北米地域における日本庭園と日本文化の普及に尽力。来場者を大幅に増加させる。大規模拡張工事の実施にあたり、隅研吾氏の協力を仰ぐとともに、拡張工事に必要な資金の手当に尽力。 ・隈 研吾 氏 東京大学教授 隈研吾建築都市設計事務所代表 1990年、隈研吾建築都市設計事務所を設立。 2008年、フランス、パリにKUMA&ASSOCIATES EUROPE設立。 2010年、ポートランド日本庭園を市民に開かれた部下複合施設として再整備するために開催されたコンペにて日本庭園の施設設計施工者に選定される。 国内では、根津美術館、浅草文化観光センターなどを手掛ける。

日本庭園のアメリカでの評価の高さに驚愕

スティーブン・D・ブルームさんのお話で ポートランドの街づくりの一環として50年前 日本庭園をつくった。 その際に設計を担ったのが戸野琢磨教授。 1963年に設計を開始し、1967年に開園した。 この際に政府がお金を出し、運営するのではなく、 独立の民営化としてスタート。一部を市がサポートする形。 今では、ポートランド市民が毎年8,000円の会費を負担して 日本庭園の維持をしているそうです。 そして、この50周年にあわせてこの日本庭園を再整備するために 隈研吾さんが手がけた。 隈さんは6年に渡り、ポートランドと日本を行き来して、 日本庭園を完成させる。 その際の大半の時間はお酒を飲むことだと 隈さんはおっしゃっていた。 ポートランドは街でやることを政府の資金ではなく、 自分たち民間で何とかするというスタンスでやってきており、 このポートランド日本庭園の再生もこのスタンスである。 そのためには地元協力者、資金協力者が絶対に必要で 今回のポートランド日本庭園の再生の目的を熱意込めて伝えるために お酒でのコミュニケーションが多くあったということだ。 スティーブン・D・ブルームさんがその先頭に立ってやられていた。 隈さんも涌井さんもスティーブン氏のことを 彼のパッションは素晴らしい。このパッションで多くの人が動かされている。とおっしゃっていた。 また、日本庭園は今アメリカに300も存在する。 その中で最も早く出来て、一番評価されているのが ポートランド日本庭園である。 アメリカにはJapanese Gardenという雑誌があり、 多くの方が読まれているそうです。 また、涌井さんが アメリカに日本人が戦争中に砂漠の中央に放り出された際も そこにいた日本人がその地域の回りから石や竹などを集めてきて 作られた日本庭園が発見された。 日本庭園とはみんなの住まいの中心に存在する大きな意味のある存在。 そのことを表しているのだろうという話をしてくれた。 日本庭園と聞いて、なんとなくイメージはあったが こんなに奥が深く、意味が込められているものだということは全く知らず、 また、アメリカでこれだけ評価されていることすら知らないことに唖然とした。 そんなことを知ることが出来てとても感動している。

ポートランドの良さを完結にまとめてみた。

人と自然を中心に置く街づくりがなされている ・川沿いの高速道路を取り壊し、歩行者と自転車で移動できるスペースづくり。 ・自動車より、人と自転車が優先。 ・街区が40m間隔。ニューヨークは80m間隔。狭い範囲でコンパクトにまとまる。街づくり。 ・川、山の自然と街の距離が近い。 ヒッピー文化。 ・サンフランシスコは観光都市になりすぎ、住みづらいと思ったヒッピーがポートランドに集まった。 ・ポートランドで生まれた店舗やホテルをそれ以外の地域が取り入れている。オリジナルな世界観。隈さんは日本の蔦屋書店はポートランドのPowell’s booksを参考にしたのではないかと言っていた。 コンパクトシティ ・大企業を誘致しない。スタバもなかなか出店できなかった。 ・ストレスフリーな街づくり 個のフリーなライフスタイル ・組織に縛られないフリーな人たちが集まってきている。 ・NIKEやINTELなどの大企業も入ってきているが工場とは呼ばずにキャンパスと呼んでいる。 政府におんぶに抱っこではなく、民間が中心とした街づくり。 ・特に資金面は完全に政府依存ではなく、独立採算で成り立つ事を前提で動いている。そのために市民を巻き込み、さらに街の方向性を目的を明確にして説得し、協力者を集める地道な活動を続けている。

LEEDという考え方

LEEDとはLeadership in Energy & Environmental Designの頭文字をとったもの。 以下はグリーンビルディングジャパンのサイトに記載されている LEEDについての説明をご参照下さい。
LEED は、質の高い建築物を作るための戦略や、このような建築物のデザイン、建設、管理方法を評価するグリーンビルディングの認証プログラムです。 LEED認証を受けるためには、グリーンビルディングとして備えるべきいくつかの必須条件(Prerequisite)を満たし、選択項目のポイント(Credit Points) を選んで取得することが必要です。 取得したポイントによって認証のレベルが決められます。必須条件と選択項目のポイントは認証システムごとに設定されています。実際のプロジェクトでは最もふさわしい認証システムを選ぶことができます。 建造物やコミュニティのデザイン方法、建設方法、管理方法に対する考え方を世界のあらゆるところで変革させようとしています。コストや資源の削減を進めながら、人々の健康に良い影響を与え得ることに配慮し、また、再生可能なクリーンエネルギーを促進している建築物の認証を行っています。
認証システムの種類や認証のレベルなどが設定されている。 認証のレベルはポイントごとに 標準→シルバー→ゴールド→プラチナ アメリカでは建築の依頼が入るとこのLEEDのプラチナを取ることを 何よりも優先させろと言われるそうです。(by隈さん) ちなみに今回の会場となった二子玉川のライズ(この中に都市大学が入っている) はLEED ND(街づくり)部門で世界初のゴールドを取得したそうで今後、世界から参考にされるようになるようです。

世田谷の街づくりに参画してみたい。

後半はパネルディスカッションを保坂世田谷区長が中心に行った。 今回は保坂区長が発起人となり ”世田谷ポートランド都市文化交流協会準備会キックオフシンポジウム” という位置付けの会であった。 大枠はポートランドの良い例を取り、ポートランドに似ている世田谷区が暮らしやすい街づくりを行っていこうという方向性を示したものであった。 下北沢商店街の会長さんや二子玉川地域の会長さんも来られていて、 世田谷の主要商業地域、二子玉川、下北沢、三軒茶屋を中心に街づくりを考えていくことと示された。既に動き出している。 今回の投げかけとしては暮らしやすい街づくりにぜひ参加してみませんかというものでした。 私は街づくりという漠然とした大きな取り組みに興味があったのですが、どう動きはじめて良いものか検討もつかずにいた所、このような催しがあり参加した。 そしてこのような投げかけを受けたので私は目黒区在住であるが世田谷区の街づくりに参加させてもらえるのか?質問させていただきましたが、どうやら参画させてもらえそうです。 この都市大学が入っている二子玉川ライズビルの中にあるco-labというシェアオフィスにも申し込んでおり、co-labが使用できる際には二子玉川が東京の活動拠点になるので世田谷街づくりに参加しやすくなりそうです。 ここで街づくりなるものを学び、私が活動拠点としたい糸島での街づくりに貢献できれば楽しそうだなと想像している。 ポートランドの話を聞きながら、糸島と近い部分が多いと感じざるを得なかったのは密かな私の感想です。

まとめ

ポートランドの街づくりに興味があり、 「ポートランド ー世界で一番住みたい街をつくる。 山崎道広著」 を読んだことがあったが、 今回、ポートランドの方、ポートランドに何度も足を運ばれている方々のお話を聞き、改めてポートランドの魅力を感じることが出来た。 私はまだポートランドを訪ねたことがないが、おそらく街全体が街づくりに参加しているという雰囲気を持っているのではないかと想像する。 私は漠然と街づくりに興味がありますが、民が中心となって政府を巻き込み動く形が望ましい。ただ、そのためには街を良くしようという共通の志の人たちを集め、その回りの人達にその思いを伝えていくという作業からスタートするのだなと感じた。 世田谷がポートランドに近いというのはなんとなくイメージできたが、 これだけ住宅が密集している世田谷で道路整備や自然配備やらは時間がかかることだろう。ただ、動いていけば10年後20年後に形になるのだろう。 先ほども申したが私が拠点にしている福岡県糸島市は街づくりという観点ではまだ全然整備がなされていないが自然豊かで、食物も地産地消で全てが揃い、仏閣も多く存在し、人が暮らすという観点ではバランス良く整っている土地。 さらにそこに個性豊かな人たちが移住して生きている流れがある。 これはポートランドの街づくりが始まった時に似ているのではないかと勝手に妄想してしまった。 「街づくり」こんな面白いことに関われるならぜひ入り込んで行きたい。世田谷と糸島を行き来し、この「街づくり」というキーワードで動いていけたら楽しそうだ。